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STORYストーリー

「世界らん展」のプロモーション力

華やかな「きものショー」 顧客層の心つかむ

三松

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左/株式会社 三松
代表取締役社長

齋藤 徹

右/株式会社 三松
きもの統括部 営業支援グループ
スーパーバイザー

天笠 佐都子

招待客の撮影会も人気イベントに

1932年、東京で創業した呉服店の三松。現在は和装を中心にフォーマルドレスやジュエリーなどのブランドも展開し、全国に110以上の店舗を構える総合ファッション企業として活動している。99年から「世界らん展」に協賛し、会場できものショーを開催してイベントに文字通り「華」を添えている。

80年代後半以降、それまで順調に伸びてきたきもの需要が落ち着き、それに従って「三松」の認知度にも影響が出た。中高年の認知度は高いものの、20~ 30歳代を中心とした若い女性の認知度が低くなり、積極的に広報活動を行っていく必要性を齋藤徹社長は感じたという。そこで注目したのがらん展だった。

「ランという華やかなお花と、和装の親和性の高さをイベントに参加して実感しています」と話すのは営業支援グループでスーパーバイザーを務める天笠佐都子さん。ランもきものも生活必需品というわけではないが、いずれも暮らしに取り入れることで、華やかさを演出でき、豊かさを感じられるからだ。

そこでらん展の会場内でショーを行い、ビジネスに直接結びつける仕組みづくりを考えたそうだ。らん展開催の前に読売新聞本紙に広告を出稿し、きものショーに読者を抽選で招待する。そこではモデルたちが実際に販売するきものを身に着けてステージにショー形式で登場。さらにショーに出席した招待者らが希望すれば、記念撮影のコーナーで和装姿をプロの写真家に撮影してもらい、後日、きもの専門雑誌にショーに出演したモデルの写真と並んで掲載される。中には夫婦や親子で写真に納まる招待者もいて、人気のイベントになっている。

「実際にきものを購入していただいたものの、着ていく場所がないというお客様の声をうかがっており、その場として華やかならん展はピッタリなんです」と天笠さん。実際に出席する顧客はミセス層が多いこともあって、読売新聞が取り組んでいる格式のあるイベントであることも、三松の顧客が安心して参加できる重要なポイントになっているそうだ。

2019年2月1日 朝刊

チャレンジの場として活用したい

「単にお客様へのサービスだけではなく、新しいお客様と私たちがコミュニケーションを図る場としても重要な機会になってきています」と齋藤社長も話す。近年隆盛のファストファッションとは対極的な、人手をかけた販促の場としてらん展は機能しているようだ。

「今年のらん展でのイベントを告知する広告を出稿して、読売新聞の拡散力を感じているので、ランの柄を取り入れた服のフォトコンテストなどもできたらと思っています」と天笠さん。「三松のきものの新たな魅力を伝えるチャレンジの場としてらん展を活用していきたい。今後は読売新聞の持つ情報発信力や企画力などもお借りしながら、三松が展開しているブランドを総合的にご紹介できる場としての可能性も探っていきたいと思っています」と、齋藤社長もらん展の発展に一層の期待をかけている。

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