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第38回読売広告大賞/第3回読売マーケティング賞/
第14回読売・日テレAOY 贈賞式レポート

読売新聞グループ本社 山口寿一社長による主催者挨拶

読売新聞グループ本社 山口寿一社長による主催者挨拶

読売新聞社は7月6日、「第38回読売広告大賞」と「第3回読売マーケティング賞」の贈賞式を都内ホテルで開催し、読売広告大賞「グランプリ」の大日本除虫菊、読売マーケティング賞「グランプリ」のイケア・ジャパンにトロフィーを贈呈しました。引き続き、日本テレビ放送網とともに主催する「第14回読売・日テレ アドバタイザー・オブ・ザ・イヤー(AOY)」の贈賞式も開き、日本コカ・コーラを表彰しました。

第38回読売広告大賞 贈賞式

読売広告大賞は、1984年に読売新聞創刊110周年記念事業としてスタートし、第38回を迎えた今年は、2021年度(2021年4月~2022年3月)に読売新聞に掲載された広告を対象に、読売新聞の読者モニター約6000人の評価をもとに選考委員が審査を行いました。その結果、「グランプリ」1作品、「準グランプリ」2作品、地域性や話題性の観点で各本支社の推薦があった作品から選考委員が優秀と認めた作品の広告主に贈られる「エリア賞」3作品、8の部門ごとに選考委員が優秀と認めた「部門賞」16作品(最優秀賞8作品、優秀賞8作品)を選定しました。

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グランプリ 大日本除虫菊(2021年7月4日全国朝刊)
準グランプリ ルイ・ヴィトン ジャパン(2021年8月4日全国朝刊)
準グランプリ 大塚食品(2022年2月12日全国朝刊)

→受賞作品についてはこちらをご覧ください。

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読売新聞グループ本社 山口寿一社長あいさつ

読売広告大賞の贈賞式の冒頭、主催者を代表して読売新聞グループ本社の山口社長があいさつしました。読売広告大賞の受賞作品について「今年はコロナ禍の出口の向こう側を先取りするような広告がたくさん見られました。美しい広告がありユーモラスな広告もあり、仕掛けに満ちた広告もあって新聞広告の多様な可能性が一気に開きました。グランプリの大日本除虫菊様の作品は大変面白くて新鮮な新聞広告でした」と述べました。読売マーケティング賞についても「最新のデジタル技術を取り入れたり別の媒体とのコラボレーション企画としたり、新聞広告の可能性を広げるマーケティング活動を示していただきました。グランプリのイケア・ジャパン様は、小・中・高校の教育現場にジェンダー平等を考える教材を送り込んで実際に授業で使ってもらうという試みで、新聞社のリソースを生かした意義が大きい」と読売新聞のリソース活用について触れました。

このほか、「読売新聞社も今年4月、SMN株式会社様と新しいデータマーケティングを実現するための『YOMIURI X-SOLUTIONS』を発足させ、7月1日から両社が保有する新聞とテレビの接触データを連携させた広告配信プラットフォーム『Y×S Ad Platform』の提供を始めました。6月30日には、大日本印刷株式会社(DNP)様と包括的な業務提携を締結し、読売とDNP様の両社が保有する会員情報を掛け合わせたサービスに取り組んでいきます」と読売新聞社の新たな取り組みを紹介し、広告主をはじめ新聞広告にかかわる方々への感謝の言葉とともに締めくくりました。

読売広告大賞 谷山雅計 選考委員会座長 審査講評

谷山雅計 氏

クリエイティブディレクター
谷山雅計 氏

山口社長のあいさつの後、選考委員会の座長を務めたクリエイティブディレクターの谷山雅計さんが審査講評を行いました。谷山座長は「今年の作品の印象を一言にまとめるとQRコードでした。新聞紙面にQRコードを掲載し、そこにアクセスすると情報が得られるというスタイルの広告が多く、『読売QRコード大賞の審査ではないか』と思うほどでした。WEBの入り口に新聞広告を活用する手法は10年程前からよく使われていますが、外出先で目にしたポスターや交通広告などからQRコードを読み取って情報を得るケースが減り、外出しなくても毎日、家に届けられ世の中のことを伝えてくれる新聞にQRコードラッシュが生まれたのではないかと考えています」と審査を振り返りました。そのうえで、グランプリ作品について、「新聞広告が双方向のコミュニケーションに役立ったという年に、大日本除虫菊様のコピーは『いま、いいよね。一方通行の新聞広告』で、ユーモアを交えて世の中の傾向を表現しながら、QRコードを使ってきちんと双方向のコミュニケーションを取っていました。ここには二重三重の仕掛けがあり、クリエイティブのプロ、キンチョウさんらしく素晴らしいと感じました」と語りました。そのうえで、「どんなに世の中や時代が変わっても知恵やアイディアで色々なハードルを越えていくのが広告の仕事です。来年の読売広告大賞もクライアントの皆さん、媒体社の皆さんとわれわれ制作者が一体となって人間の知恵から生まれる新しい素晴らしい成果に出会いたいです」と新聞広告の可能性に期待を込めました。

読売広告大賞「グランプリ」 大日本除虫菊 上山久史専務 コメント

大日本除虫菊 上山久史専務(右。左は読売新聞グループ本社 山口社長)

大日本除虫菊 上山久史専務(右。左は読売新聞グループ本社 山口社長)

グランプリを受賞した大日本除虫菊の上山久史専務には、読売新聞グループ本社の山口社長からトロフィーが贈られました。上山専務は受賞者を代表して、受賞作品が生まれたきっかけや新聞広告への思いを語りました。

上山専務は、「キンチョウはこれまで5年間読売新聞紙上でG対策を行ってきました。キンチョウのGとは『ごきぶ〇』の新造語です。5年前、ハエ・蚊用のキンチョールが実はGに効くことを新聞で訴えようと、1時間くらい頑張って折るとGになるという超難解折り紙の広告をつくり、ホームページで折り方を紹介しました(※1)。煙じゃないのに煙の効き目『Gムエンダ―』は研究員が10年間研究し、10年ぶりにできた新製品です。6パターンの原稿をつくり、QRコードから選んで見ていただく「選択広告」にしました(※2)。読売新聞読者とWEBユーザーの親和性が高いことも分かったためです」とこれまでの主な新聞広告のクリエイティブについて説明。受賞作品が誘導を図ったWEBサイト上のギミックについて、「今年は奈良県の高松塚古墳が発見されて50年です。1250年前に東西南北の四方の方角を守る神様(青龍、白虎、朱雀、玄武)をつくっていたことを読売新聞記事で知りました。 青いボディの『Gムエンダ―』、脱皮缶という白いボディが見える『Gがいなくなるスプレー』、赤いヘッドが特徴的な『Gが動かなくなるスプレー』、20年前から販売しているG用『黒いコンバット』というキンチョウの4製品が『4神のごとくGからあなたを守る』というメッセージをクリエイターさんにお願いしたところ、WEB上でしっかりと4G対策をしようと『4Gお札』を作りました」と語りました。そして、「これからも読売新聞社の信頼できる情報の発信に期待しています。私どもキンチョウも皆さま方のニーズに合う製品を開発します。新製品で更に新聞広告を盛り上げるために尽力してまいります」と締めくくりました。

▶関連記事:新聞広告はあこぎなことしない!KINCHO「一方通行の新聞広告」

2021年7月4日全国朝刊

2021年7月4日全国朝刊

2017年5月27日全国朝刊

(※1)2017年5月27日全国朝刊

2020年5月30日全国朝刊

(※2)2020年5月30日全国朝刊

「4Gお札」

「4Gお札」

「準グランプリ」のルイ・ヴィトン ジャパンの山本珠子アドバタイジングマネージャーと大塚食品の森河洋一執行役員製品部長には、読売新聞東京本社の安部順一専務取締役広告担当からトロフィーが手渡されました。

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第3回読売マーケティング賞 贈賞式

広告大賞に続いて、読売マーケティング賞の贈賞式が開かれました。選考委員長の加治慶光・シナモンAI会長兼CSDOと選考委員の八塩圭子・東洋学園大学教授が出席しました。

読売マーケティング賞は2020年に創設され、読売新聞社のリソース(本紙、イベント、YOMIURI BRAND STUDIOの制作力など)を活用したマーケティング活動で優れた成果を上げた企業・団体などに贈られます。

グランプリのイケア・ジャパンの朝山玉枝Country People & Culture Managerに山口社長から、準グランプリのセイコーウオッチの内藤昭男社長とグーグルの岩村水樹バイスプレジデント アジア太平洋・日本地区マーケティングに読売新聞東京本社の安部順一専務取締役広告担当からトロフィーが贈られました。

→受賞社についてはこちらをご覧ください。

読売マーケティング賞 加治慶光 選考委員長 審査講評

加治慶光 氏

シナモンAI会長兼CSDO
加治慶光 氏

加治委員長は、グランプリのイケア・ジャパンについて「イケアは自らのデザインをデモクラティックデザインと呼んでいるそうです。デモクラティックとは民主主義的という意味ですが、日本語ではみんなのためのデザインと訳をされているようです。民主主義、基本的人権、法の支配といった普遍的な価値をイケア発祥の地であるスウェーデンと日本は共有しています。その普遍的価値が脅威にさらされている今だからこそ、人々の日常から湧き上がるような幸福や平和への願いを追求するイケアの姿勢に、選考委員の評価が一致しました。SDGs推進で『ジェンダー平等』に絞り、ターゲットも小中高生という未来の世代に絞りながら、世界最大の発行部数であるリーチの広い読売新聞とタッグを組んで民主主義であることへの情熱を感じる、素晴らしい取り組みでした」と選考理由を説明しました。準グランプリについては、「セイコーウオッチさんはライフスタイルの視点で新聞の可能性、グーグルさんはテクノロジーの力で新聞の力を広げてくれました」と評価のポイントを説明しました。そのうえで、「読売新聞が激変するメディアの環境に果敢に挑む機会も活用しながら、想像もつかないようなこれからの紙面がますます楽しみになります。読売新聞の資源を使い倒すことでこの賞を育てていただければと思います」と今後の賞への期待を述べました。

読売マーケティング賞グランプリ イケア・ジャパン
朝山玉枝Country People & Culture Manager コメント

朝山玉枝 氏

イケア・ジャパン 朝山玉枝Country People & Culture Manager

ワークブック「SDGs探究ブック ジェンダー平等を考える」表紙

ワークブック「SDGs探究ブック ジェンダー平等を考える」表紙
【制作・発行】読売新聞東京本社 教育ネットワーク事務局
【協力】イケア・ジャパン株式会社

受賞者を代表して、イケア・ジャパンの朝山玉枝Country People & Culture Managerが、企画について話されました。「イケアのビジョンは『より快適な毎日をより多くの方々に提供する』。これを一丸となって取り組んでいます。家の中が居心地よく、ありのままでいられることがすごく大事です。働く環境においては、皆が平等で、自分らしく働けることを大事にしています。将来、そういう世の中が当たり前になることを目指して活動しています。イケアでは、会社だけでなく家庭も『よりジェンダー平等であったらいいな』という思いについて、未来を担う子どもたちに伝えていきたいと考えました。そんな時、読売新聞の『くらしにSDGs』を知り、読売新聞のプロジェクトチームとタッグを組むことができました。実際に学校で出前授業をして子どもたちの声を聞き、私自身も考えさせられるところがありました。自分らしく過ごしていける毎日を目指し、これからもイケアはジェンダー平等に取り組んでいきます」。

▶関連記事:イケア・ジャパン株式会社 イクオリティで世界のリーダーを目指す「くらしにSDGs」プロジェクトに参画

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第14回読売・日テレ アドバタイザー・オブ・ザ・イヤー 贈賞式

中央:日本コカ・コーラ 今西周マーケティング本部IMX事業本部長(左:山口社長、右:日本テレビ放送網 杉山美邦会長)

中央:日本コカ・コーラ 今西周マーケティング本部IMX事業本部長
(左:山口社長、右:日本テレビ放送網 杉山美邦会長)

この後、「第14回読売・日テレ アドバタイザー・オブ・ザ・イヤー」の贈賞式が行われました。受賞した日本コカ・コーラの今西周マーケティング本部IMX事業本部長に山口社長からトロフィー、日本テレビ放送網の杉山美邦会長から副賞が贈られました。

「読売・日テレ アドバタイザー・オブ・ザ・イヤー」は、読売新聞と日本テレビで顕著な広告活動を行った企業や人物に贈られます。日本コカ・コーラは、「東京2020パラリンピック」開幕翌日に読売新聞一面とテレビ面をつなげた特別な広告枠を活用し、障がいの有無を問わずすべての人が活躍できる社会を目指す「#WeThe15」に賛同するメッセージを発信しました。ライトノベルの人気キャラクターを使った「い・ろ・は・す」の新聞広告も大きな反響を呼び、読売新聞の調査で推定リーチがおよそ3850万人と過去最高を記録しました。テレビにおいては、「東京2020オリンピック」でのメダルテーブルやスプリットスクリーン施策への提供をはじめ、『しゃべくり007』へのレギュラー提供や、ダンス日本一決定戦「THE DANCE DAY」にご出稿いただきました。

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