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新聞広告はあこぎなことしない!
KINCHO「一方通行の新聞広告」

7月4日の朝刊を開いて、刮目した方が多くいらしたのではないでしょうか。

まさかの新聞広告で新聞広告をイジってくださった、KINCHO「いま、いいよね。一方通行の新聞広告」。

2021年7月4日全国朝刊

この広告を新聞社の人間が語るのも野暮、ということで、広告主のKINCHO宣伝部大迫様にお話を伺いました。

―とてもインパクトのある広告ですが、今回の企画の狙いを教えてください。

KINCHO大迫氏:今回の広告の意図は、デジタル広告全盛の昨今、そのちょっと面倒臭いと多くの方が思っているであろう部分を逆手にとり、あえて新聞紙上で遠慮なく新聞広告を褒めちぎりました。ただ、紙面を最後まで見ると、実は躍起になってホームページに誘導しているという、自己矛盾をユーモアとして捉えて頂けるような内容にしています。

―広告の下部に載っているホームページのURLが「https://www.kincho.co.jp/internet/daisuki/」ですからね。「インターネット大好き」って。

大迫氏:広告の目的はいつも同じで、「商品の告知」をしながら「話題にしてもらって」「キンチョウブランドを好きになって欲しい」ということです。もちろん買って頂くことが一番の願いではありますが。そしていつも大切にしているのは「広告なんて誰も積極的に見ようとしていない」ということです。まずは無視されないためにどうするかを考えています。

キャンペーンサイト。画面デザインの20世紀感・・・。

―掲載後の反響がありましたら、教えてください。

大迫氏:SNSでの反応を読んでの感想ですが、概ね広告内容の意図は理解して頂いていると思います。SNSでの書き込みは広告掲載日だけでなく、そこから数日間続いたので皆様にかなり興味を持って頂けたのではないでしょうか。

―改めてお伺いしますが、新聞広告でのコミュニケーションについて、念頭におかれていることはありますか。

大迫氏:新聞広告の良さは、ゆっくり時間をかけて見て頂けることだと思いますので、その良さを生かして楽しんでもらえることを考えています。

―ありがとうございました!

今回のKINCHO様の事例は、新聞広告を基点に、バズを生むという観点からとても参考になるものでした。思わず目を留めてしまう紙面のコピー、さらにキャンペーンサイトを覗いてみれば、「芸が細かい!」ギミックの数々・・・。恐れ入りました。

なお、読売新聞社のSNS拡散を数値化する「よみバズ(https://adv.yomiuri.co.jp/yomibuzz/)」分析によると、掲載後2日間で約350万人にリーチしたことがわかりました。通常は、アニメやアイドルなどのコンテンツでバズるケースが多い中、今回はクリエイティブの秀逸さでバズった好事例と言えます。

図 7/4~7/5 新聞広告掲載日と翌日のツイート推移

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