SDGsの取り組みを「オンライン×テレビ×新聞」で幅広く伝える
~「深層NEWS SDGsシンポジウム」の舞台裏~
脱炭素社会の実現に向けての課題を探った「深層NEWS SDGsシンポジウム」の採録記事を8月11日付朝刊で掲載しました。小泉進次郎環境相の基調講演のほか、JERA様、IHI様の先進的な取り組みについて、両社の小野田聡社長、井手博社長と専門家の議論を通じて、紹介しました。
2021年8月11日朝刊
今回のシンポジウムは、7月9日にオンライン上でライブ配信するとともに、youtube上でアーカイブ配信を実施。8月1日にはBS日テレでも特別番組として放送もされており、新聞記事はトリを務めた形です。読売新聞グループのメディアパワーで幅広い層にメッセージを伝えました。(アーカイブ配信は終了しました)
JERA 新聞で知って、youtube視聴へ
JERA 広報室課長代理
宇佐美博之様
――今回の広告のご出稿の経緯についてお聞かせください。
宇佐美氏:JERAは昨年10月、2050年に国内外の事業から排出されるCO2を実質ゼロにすることに挑戦する「JERAゼロエミッション2050」を宣言しました。プレスリリースとして公表しましたが、日本の電力の約3割を発電する事業者として、一般の方に広く理解を得るための活動をさらに進めているところです。
今回のシンポジウムは、オンライン配信、BS日テレでの放送、新聞での採録記事の掲載があり、トップの話をいろんなターゲットに届ける機会になりました。
また、シンポジウムには、小泉環境相が出演されました。我々と同じ方向で脱炭素を宣言した国の環境大臣と一緒に取り上げられる場になるという点も、大きなポイントでした。
――制作はどのように進みましたか。
宇佐美氏:オンラインで、あるいは弊社まで足を運んでいただき、計4~5回の打ち合わせで、内容を綿密に詰めました。シンポジウム本番まであまり時間がなく、少し慌ただしかったですが、制作そのものはスムーズにいきました。
――本番で印象に残ったことはありますか。
宇佐美氏:実は、社長の小野田は、テレビ出演が初めてでした。始まる前は緊張していた様子でしたが、司会の小栗泉キャスターにほぐしていただきました。台本通りに進まない場面もあったのですが、小栗キャスターがうまくフォローして、討論もどんどんかみ合っていきました。やや専門的な内容に話は及びましたが、アンモニアを使ったゼロエミッション火力発電をともに手がけるIHIの井手博社長との共演になったことで、説明が詳しくなり、見ている方に分かりやすく伝えることができたと思います。
生配信中の様子
――どのような反響がありましたか。
宇佐美氏:特に、新聞に採録記事として掲載された時に大きな反響がありました。社内外から「見たよ」という声をたくさんかけていただきました。社内でも、新聞で見て、シンポジウムの存在に改めて気づいた人もいて、「ネット上のアーカイブ配信で見られます」と勧めておきました。新聞だけ、オンラインだけ、テレビだけでこうはできなかったですね。
――改善すべき点についてご意見をください。
宇佐美氏:あえて言えばですが、民間の専門家だけでなく、国が関係する機関の方をシンポジウムのパネリストに加えられれば、国の政策についても議論が広がり、また面白い展開があったかなとは思います。こうした点は、後日に開いたシンポジウム「読売カーボンニュートラル・デイ vol.1」(9月21日朝刊掲載)の運営で早速取り入れていただきました。
――読売新聞にどのようなことを期待しますか。
宇佐美氏:我々のようなB2B企業が、自分たちのやろうとしていることを消費者に伝えるには、メディアの力に頼る必要性は今後も大きいと考えています。
現在、エネルギーを取り巻く環境はヨーロッパ各国が主導する形で、大きく変わりつつあります。ただ、日本を含めたアジアとは状況が大きく異なることは、多くの皆さんに知っていただきたいと思っています。特に、次世代が大事ですので、お子様向けにこうしたことが理解できるような取り組み、例えば、「読売KODOMO新聞」を使うなどして、何か面白いことができたらいいなと思っています。
IHI 社員の家族からも反響
IHI 理事 コーポレートコミュニケーション部長
福岡千枝様
――協賛の経緯は。
福岡氏:シンポジウムのテーマであるSDGsは、IHIが今まさに目指している方向性と一致していました。IHIという会社は主にエンジニアの集団で、「縁の下の力持ち」として技術によって社会の役に立っていくことが経営理念にも盛り込まれていますが、アピールがあまり得意ではありません。私たちコーポレートコミュニケーション部がより積極的にやらなければいけないと考えていたときに、貴重な機会をいただきました。
せっかくのシンポジウムですから、オンライン配信、BS番組、新聞といういろいろな形で、多くの方に見ていただけるという点で優れていると思いました。
先にJERAの小野田社長の出演が決まっていて、小野田社長から一緒にシンポジウムにするなら弊社の社長の井手を登壇者にしたいというお話があったと聞いております。井手も「小野田社長が出るなら、自分が出るしかない」と喜んで出演を引き受けました。
――シンポジウムで苦労した点はありますか。
福岡氏:社長の井手のスケジュールが先に詰まっていたので、最初はそれを動かす社内の調整が大変でした。そして、やはり私たちは生配信には不慣れですから、それに合わせた資料作りに苦労しました。もともとの説明用資料はありましたが、社内の関連部署に確認をとりつつ、シンプルな形にしました。どうしたら一般の方にわかりやすく伝わるかというのは工夫しました。
メディアは旬な話題をすぐに出さなければいけないので、早いペースで物事が回るのでしょうが、私たちの会社は長期的なプロジェクトが多く、仕事の進め方が違うなという印象は受けました。不慣れな私たちを十分にサポートしていただきました。
生配信中のJERA小野田社長(左)とIHI井手社長
――広告掲載後にどのような反応がありましたか。
福岡氏:営業の人間からは、「お客様から『新聞見たよ。すごかったね。』と声をかけていただいた」などの声が届いています。また、うれしかったのは、社員の家族が喜んだという話です。今の子どもたちは、学校でSDGsについても学びます。自分のお父さん、お母さんの会社がやっていることが、SDGsにつながっているということを知ってくれたのではないかと思います。
社長の井手からも、「今後もこのような機会があれば、どんどん自分を使ってほしい」という趣旨の言葉をもらいました。
――SDGsのコミュニケーションでは何を重視しますか。
福岡氏:大きな方向性だけを言っているだけでは、人の心にはなかなか刺さりません。各個人がどう考えているかを発信することが大事ではないでしょうか。ですから、井手が自分の言葉で話すという今回の機会は非常に効果的でしたし、まだできていない部分も多いですが、実際にプロジェクトを担当して現場で頑張っている人の感動を伝えることをやっていきたいと考えています。
――新聞社に期待することはどのようなことでしょうか。
福岡氏:自社のSDGsへの取り組みを示したウェブサイトはありますが、まずはそこで見てみようと思うきっかけが必要です。私たちは、今後もSDGsについて発信していく予定ですが、多くの人が目にする新聞がそうしたきっかけになると期待しています。
また、私たちが作るコンテンツだと、どうしても手前味噌になりがちです。新聞記事として第三者的な立場から書いていただくことには、とても価値があると思います。
今回の企画は、社会課題の解決に挑戦する2社様の取り組みを、読売新聞グループのメディアをうまく活用して世の中に届けることができた好事例でした。
読売新聞では社会課題の解決をテーマにした企画をご用意しています。詳しくは各営業にご相談ください。またこちらもご覧ください。