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新聞の一面と新聞デジタルTOPビューで
「〇〇の日」青いマックの日(マックハッピーデー)

「マックハッピーデー」は、重い病気と向き合う子どもとその家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」を支援するグローバルチャリティキャンペーンだ。日本では全国のマクドナルドで2017年から実施され、2022年から「青いマックの日」として展開されている。その「青いマックの日」の告知に使われたのが、読売新聞の一面セミマルチ広告と読売新聞オンラインの「1dayジャック広告」だ。

須藤 順一 氏

日本マクドナルド
コミュニケーション&CR本部サステナビリティ&ESG部 マネージャー
須藤 順一 氏
※取材時の肩書きです。

[セミマルチ広告] 読売新聞朝刊一面2024.10.20

[セミマルチ広告] 読売新聞朝刊一面2024.10.20

[1dayジャック広告] 読売新聞オンライン2024.10.20

[1dayジャック広告] 読売新聞オンライン2024.10.20

マクドナルドのチャリティデー「青いマックの日」

――「青いマックの日」が始まった経緯から聞かせてください

「青いマックの日」は、重い病気で入院している子どもたちに付き添う家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」の支援を目的にしたチャリティキャンペーンです。最初のハウスは1974年にアメリカのフィラデルフィアに誕生し、2024年12月時点で世界48の国と地域に390か所に設置・運営されています。日本でも慢性の心疾患や呼吸器疾患など重い病気に苦しむ子どもたちは約14万人いて、こうした専門病院は全国にあります。日本では公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンにより2001年に最初のハウスが設置され、現在、北海道から福岡まで計12か所に開設・運営されています。

このハウス支援のために始められたのが、「マックハッピーデー」です。1977年にカナダで始まり、米国、オーストラリア、ブラジル、台湾、中国などグローバルなチャリティキャンペーンとして実施されてきました。日本では2017年が最初の開催で、その日にハッピーセットⓇを買うと、1セットにつき50円をドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンに寄付するという形で進めてきました。その活動をさらに浸透させる目的で日本では2022年から「マックハッピーデー」を「青いマックの日」と称してチャリティキャンペーンを展開しています。

課題はマックハッピーデーの認知拡大

――「マックハッピーデー」を「青いマックの日」と呼ぶようにした理由というのは?

実は「マックハッピーデー」は10月から11月にかけての特定の1日だけ実施されるので、なかなか認知が高まらないという課題がありました。加えて、海外のドナルド・マクドナルド・ハウスの認知は8割以上ありますが、日本での認知は3割程度しかありません。そこで日本独自の施策として「マックハッピーデー」を募金箱だけでなく、ドナルド・マクドナルド・ハウス支援のテーマカラーである青色のバルーンやPOPで店舗を青く染め、クルー(アルバイトスタッフ)は青いTシャツを着て、商品をお渡しするテイクアウトバッグも青くするなど、いつもは黄色と赤のイメージが強いマクドナルドが青くなる日、それは1年でチャリティが一番盛り上がる日“青いマックの日”としてコミュニケーションをすることにしました。

――「青いマックの日」の認知拡大に、2024年はチャリティ音楽フェス

昨年まではテレビCMとデジタル広告を中心に広告展開してきました。さらに認知を広げるために10代、20代への認知拡大を目的にチャリティ音楽フェスへの特別協賛を実施しました。

今の若者は小学校5、6年生の総合学習の時間にSDGsの授業を受けていますから、チャリティに対する意識も非常に高くなっています。若い世代に人気のある2組のグループが出演する「The BLUE HAPPY FESTIVAL 2024」を「青いマックの日」直前の10月17日、横浜・ぴあアリーナMMで開催され、約9000人もの方が来場されました。

新聞は「その日」に強いメッセージを届けられる媒体

――「青いマックの日」は2022年が11月6日、23年が11月19日、今回の24年が10月20日と、毎年日にちが違いますね

「マックハッピーデー」の寄付の仕方は国によって違いますが、日本の場合は、おもちゃ付きのハッピーセット1つにつき50円を寄付するという形をとっています。10月から11月の日曜日に、その年の「青いマックの日」を決めています。毎年開催日が違うからこそ、「青いマックの日」を開催する「その日」にメッセージを伝えることも重要です。

マクドナルドのロゴは赤に黄色のゴールデンアーチのロゴですが、それをドナルド・マクドナルド・ハウスのテーマカラーである青地に黄色のゴールデンアーチのロゴとしたところに、この広告のメッセージが込められているわけです。普段は書籍広告で占められ、白黒が基調の朝刊一面が、この日はマクドナルドの店舗と同じ青一色になるのですからインパクトがありました。広告掲載後のJ-MONITORの調査でも、その結果がはっきり出ていました。

最近、新聞の閲読率は下がっていると言われていますが、読売新聞朝刊は毎朝620万の世帯に届きますし、家庭に届けば新聞の一面を目にする機会は増えます。「今日、10月20日(日)は青いマックの日です。」というメッセージも目にする機会が増えることになります。

――10月20日には、読売新聞オンラインの「1dayジャック広告」として「青いマックの日」の広告を同時掲載されていますね

新聞とデジタル版では、読者層、ユーザー層が違います。2024年の「青いマックの日」の広告展開では、若い世代への認知拡大、来店促進も大きな目標でしたが、読売新聞オンラインのユーザーは20代から40代のユーザーが中心になっています。新聞紙面は中・高年世代、読売新聞オンラインの「1dayジャック広告」で若い世代にと、「今日は、青いマックの日」を全世代に届けることを意図しました。

「青いマックの日」は店舗のチャリティ活動が最も盛り上がる日

――2024年の「青いマックの日(マックハッピーデー)」の成果はいかがだったのでしょうか

2024年の「青いマックの日」の募金総額は、105,009,725円※でした。22年が74,415,783円、23年が85,652,633円でしたから、過去最高の総募金額と、多くのお客様にご支援いただきました。募金総額が上がっているのは、当日のハッピーセットの売り上げだけではなく、「青いマックの日」前後1か月の店頭募金の額が増えたからです。

※マックハッピーデーチャリティキャンペーン期間中(2024年10月1日-10月31日)の募金総額。ハッピーセット販売数に応じた寄付、募金付きクーポンによる募金、店頭募金およびマクドナルドフランチャイズ法人からの寄付などを含む総額。

――マックハッピーデーのチャリティキャンペーンは1日だけではない?

ハウス支援のための募金箱は1年を通して店舗に置かれていますが、24年は10月の1か月間、ドナルド・マクドナルド・ハウスの募金強化月間としてマクドナルド全店でハウスを運営するための募金活動行っています。

マクドナルドは全国に約3000店舗あり、その7割がフランチャイズです。このチャリティキャンペーンを通じて、お客様にドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン支援をどのように伝えるかを各店舗、従業員が考えた独自の活動が行われます。壁一面にフラワーペーパーを飾ったり、お客さまからハウスへの応援メッセージを貼り出したり、店舗のクルーはもちろん、地域のプロスポーツチームの選手や子どもたちがボランティアで道行く人々に募金を呼びかけたり、チャリティキャンペーンの期間中、店舗ごとにさまざまな活動が行われます。

――店舗だけでなく、地域の人たちも参加するチャリティキャンペーンになっている?

最近は、店舗のクルーも地域の人たちも、楽しんでチャリティ活動に参加していただいています。でも、それがチャリティのあるべき姿だと思うのです。

イギリスに本部のあるチャリティ機関Charities Aid Foundationが「世界人助け指数(World Giving Index)」を年1回発表します。2024年の日本の順位は、142か国中141位でした。G7はもちろん、アジアでも最下位です。みんなが楽しんで参加する寄付文化を日本に根付かせたいというのが我々の願いです。

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