会期後半を迎えた大阪・関西万博
訪問者の印象に残ったパビリオンやレガシーへの期待は?
今年4月13日に開幕した「大阪・関西万博」ですが、早くも7月中旬に折り返しを迎えました。このタイミングで読売新聞社ビジネス局では、新聞広告共通調査プラットフォーム「J-MONITOR」(首都圏・近畿圏)を使い、万博の訪問状況や今後の意向、さらには終了後のレガシー(遺産)についての調査を実施しました。

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準備の遅れなどを理由に開幕前はネガティブな意見も少なくなかった万博ですが、開幕後は連日多くの人でにぎわっています。実際、世の関心はどのように変化しているのか、開幕前後の万博に対する関心の程度を尋ねました。
開幕前に関心があったという人は全体で40.0%でしたが、開幕後は58.6%まで上昇しています。地元・近畿圏では、開幕前から20ポイント以上も上昇し7割に到達しています。それに比べると首都圏ではやや関心が低めですが、それでも開幕前に比べ16.7ポイント上昇しています。会場の様子を伝える報道に触れたり、実際に訪れた人の話を聞いたりする機会が増え、興味を持つ人が増えていることが想像できます。

では、実際にどのくらいの人が万博に足を運んでいるのでしょうか。
「何回も行った」7.9%、「1回行った」13.2%で、全体の2割が万博を訪れています。近畿圏では33.0%で、およそ3人に1人という結果に。
また、「行っていないが、今後予定している」人は17.9%で、すでに訪問している人と合わせ、39.0%が万博を訪れる見通しです。

万博に行った人に、印象に残ったパビリオンとその理由を自由回答で尋ねました。会場には数多くのパビリオンが立ち並びますが、特定のパビリオンにコメントが偏ることなく、皆それぞれに万博ならではの体験や交流を楽しんでいる様子が見て取れます。
■印象に残ったパビリオンとその理由(一部)

閉幕後のレガシー(遺産)については、どのように考えているのでしょうか。現時点で関心があるという人は、41.4%(とても+まあ)でした。開幕後に万博への関心が高まったことを考慮すると、レガシーについても同様に閉幕後に盛り上がるのかもしれません。

レガシーには建物やインフラといった「ハードレガシー」のほか、技術や文化、つながりやアイデアなどの「ソフトレガシー」があります。レガシーに関心がある人に、どのようなものに関心があるのかを聞いたところ、現時点ではそのインパクトゆえか、「大屋根リングの保存・活用」(79.2%)や「万博跡地(夢洲)の活用」(61.3%)といったハードレガシーが先行する結果となりました。
また、期待すること(自由回答)では、70年万博の太陽の塔のように、時代が経っても残るもの、振り返ることができるものを挙げる意見が目立ちました。

■レガシーに期待すること(一部)

【新聞広告共通調査プラットフォーム J-MONITOR 調査概要】
▶ 調査対象者:読売新聞を購読している15歳~69歳の男女個人 ▶ 抽出方法:新聞広告による公募を中心とし、インターネット調査モニターパネルからの公募で補完。応募者をJ-READの当該地域・対象者の性×年齢・職業・家族人数等の属性に従い割付 ▶ 調査方法:パソコン・スマートフォン等を利用したウェブ調査。新聞紙面に関する設問は原則として新聞紙面を手元に用意して回答する再認法 ▶ 標本サイズ:1パネルあたり原則約300名 ▶ 調査エリア、調査実施日と有効回答数:首都圏(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県) 2025年7月22日(火) 203人/近畿圏(大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県) 7月26日(土) 215人 ▶ 調査機関・レターヘッド:株式会社ビデオリサーチ