読売新聞読者に見る“イマドキの就活事情”
企業が内定学生の親に入社の意向を確認する「オヤカク」といった言葉が聞かれるようになった昨今。企業側にとって、学生だけでなくその親(家族)にも自社の事を知ってもらうことが重要になってきています。読売新聞社ビジネス局は新聞広告プラットフォーム「J-MONITOR」で就職活動に関する調査を実施、首都圏のモニター約2600人のアンケート回答から、学生と親・祖父母の意識を探りました。
回答者プロフィル
- ◆(社会人を除く)子ども・孫がいる親・祖父母は全体の34.9%
- ◆現在、子ども・孫が就職活動をしている親・祖父母は、子ども孫がいる人のうち9.7%
- ◆学生本人は全体の2.6%で、そのうち高校生以上の学生は53人
<(社会人を除く)子ども・孫がいる親・祖父母>
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<子ども・孫が就職活動をしている親・祖父母>
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<職業(本人)>
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①学生が就職先決定時に重視する意見・情報
◆「自分の意見(意思)」が77.4%と他項目に比べて高く、次いで「親の意見」が34.0%
◆「企業リクルーターからの情報」「世間の評価(就活情報サイト・SNS等での口コミなど)」も3割を超える
Q.あなたが就職先(就職活動先)を決める時に、重視する意見(情報)は何ですか。(複数回答・n=高校生以上の学生)
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②就職活動における 『親・祖父母の関与』
◆子どもの就職活動に関与する意向がある親は59.0%で、孫の就職活動に関与する意向がある祖父母は21.8%
◆祖父母の関与意向の割合は親に比べると低いが、それでも2割超が孫の就職活動に関わりたいと思っている
Q.お子さん・お孫さんが就職活動をする時、あなたはアドバイスや情報の提供など、どの程度関わりますか。(単数回答・n=社会人を除く子ども、孫がいる親・祖父母)
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③就職活動時における 『新聞広告掲載企業への評価』
◆学生の評価
「安定した企業だと思う」:69.8% 「一流の企業だと思う」:58.5%
「親しみのある企業だと思う」:54.7% 「入社したいと思う」:49.0%
◆親・祖父母の評価
「安定した企業だと思う」:82.1% 「一流の企業だと思う」:75.0%
「親しみのある企業だと思う」:70.5% 「(子ども・孫に)入社してほしいと思う」:60.6%
◆親・祖父母の評価(あてはまる計)は、4項目とも学生と比べ10ポイント以上高い
Q. 自身や子ども・孫が就職活動をしていく中で、新聞に広告を掲載している企業についてどの様に感じますか。(単数回答)
<n=高校生以上の学生>
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<n=(社会人を除く)子ども、孫がいる親・祖父母>
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④就職活動に関する情報の取得先
◆子ども・孫の就職活動に関与する意向のある親・祖父母の就活情報の取得先は、「新聞」が約40%で、学生に比べ大幅に高い
◆「新聞」「テレビ」「企業のホームページ」は、「高校生以上の学生」と「子ども・孫の就職活動への関与意向者」の差が大きい
Q.就職活動に関する情報はどこで見聞きしますか。(複数回答 ・ n=高校生以上の学生、子ども・孫の就職活動に関与意向がある親・祖父母)
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⑤新聞等での就活関連情報接触後の行動・意識
◆子ども・孫が就職活動をしている親・祖父母は、「情報を共有したいと思った」の割合が高い
◆「情報を共有したいと思った」「企業のインターンシップに参加したいと思った(参加を勧めたいと思った)」は、「自身が就職活動をしている人」と「子ども・孫が就職活動をしている親・祖父母」との差が顕著
Q.新聞や新聞社のニュースサイトなどで就職や企業などの情報に触れた後の行動・意識としてあてはまるものをお選びください。(複数回答 ・ n=自身が就職活動をしている、子ども・孫が就職活動をしている親・祖父母)
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⑥調査結果サマリー
◆学生は就職先を決める時、自身の意思だけでなく、「親の意見」も重視している
◆約6割の親が子どもの就職活動に関与する意向があり、孫の就職活動に関与する意向がある祖父母も2割程度存在している
◆就職活動をする上で、「学生」 「親」 「祖父母」は新聞に広告を掲載している企業を高く評価し、良い印象を持っている
調査概要
▶ 調査対象者:読売新聞を購読している15歳~69歳の男女個人 ▶ 調査エリア:首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県) ▶ 調査実施日:2024年8月20日(火) ▶ 抽出方法:新聞広告による公募を中心とし、インターネット調査モニターパネルからの公募で補完。応募者をACR/exの当該地域・対象者の性×年齢・職業・家族人数等の属性に従い割付 ▶ 調査方法:パソコン・タブレット・スマートフォンを利用したウェブ調査 ▶ 有効回答者数:2,560 ▶ 調査機関・レターヘッド:株式会社ビデオリサーチ