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信頼が重要な疾病啓発イベントを支えた
発言小町PRトピと読売新聞オンラインタイアップページ

2024年11月19日、フィリップス・ジャパンは、よりよい睡眠の在り方や睡眠時無呼吸症候群(SAS)を発見・治療することの大切さを広める疾病啓発イベントを、渋谷サクラステージで開催した。その集客とSAS 疾病啓発を目的に「発言小町」PRトピと読売新聞オンラインのタイアップを活用、成果を上げた。

「自分は軽症だ」「病院は面倒」という人を啓発するイベントを開催

長岡 勝 氏

フィリップス・ジャパン
スリープ&レスピラトリーケア事業部
マーケティング部 睡眠グループ
マーケティングマネージャー
長岡 勝 氏

長岡氏:フィリップスは、オランダに本拠地を置く健康・医療用機器メーカーです。日本では電動歯ブラシやシェーバーなどコンシューマー向け企業のイメージもありますが、現在は売り上げの9割を健康・医療用機器が占めています。「2030年までに年間25億人の人々の生活を向上させること」を目標に、健康的な未来の実現に取り組んでいます。睡眠時無呼吸症候群(SAS)に関する検査機器や治療機器の提供もその一環で、製品販売だけにとどまらず、疾患の認知から検査・治療・フォローアップまで包括的なソリューションを展開しています。

――フィリップスがSASの疾病啓発に取り組んでいる理由は?

長岡氏:日本には約900万人のSAS患者がいると推定されていますが、治療を受けているのはわずか70万人に過ぎません。フィリップス・ジャパンは2022年、第三者機関を使って約3万人を対象に調査を行ったのですが、そこで明らかになったのは、9割以上が「睡眠時無呼吸症候群」という言葉は認知しているものの、いびきや睡眠時に無呼吸があると自覚がある人のうちの6割は「自分は軽症だ」と自己判断し、さらに3割は「面倒だ」という理由で病院に行かないということでした。この未診断・未治療の方々にSASの怖さ、そしてその検査は簡単に受けられることを知ってもらいたいという思いが、SAS疾病啓発イベントを始めたきっかけであり、読売新聞にPRの協力をお願いした理由です。

自分では気付きにくい「いびき」を「発言小町」でパートナーに聞く

――SAS疾病啓発イベント前の2024年10月1日、「発言小町」に「パートナーのいびきのお悩みを聞かせてください」というPRトピを立てられました。狙いを聞かせてください。

長岡氏:トピを通したSAS疾病啓発イベント開催の告知と疾病への気づきを生み出すことが狙いでした。SASの疾病患者は男性が圧倒的に多いですが、寝ている間にかくいびきは自分では気付きにくく、パートナーや家族から言われて初めて気付く人がほとんど。つまり、一緒に寝ている人の気づきが非常に大切なのです。そこで、候補にあがったのが女性をターゲットとする「発言小町」。パートナーのいびきやSASに注目してもらうきっかけにできるというのが、決め手でした。実際に寄せられた投稿は、非常に面白いと思いました。たとえば、「パートナーのいびきのお悩みを聞かせてください」という問いかけに対し、「夫が昼寝をしていたら、自宅前を通りかかった小学生に『おばちゃんの家は何飼ってるの?』と聞かれたので、『いびき怪獣』と答えた」という笑えるエピソードや「一緒の部屋で寝ないといけないと思うと憂鬱になる」というシリアスな話まで、パートナーのいびきに悩むリアルな声を知ることができました。また、「発言小町」で寄せられたさまざまなエピソードや意見は、イベント会場にパネルとして設置しました。

イベント会場内に設置された「発言小町」パネル

イベント会場内に設置された「発言小町」パネル

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疾病啓発イベント開催レポートを読売新聞オンラインで詳報

――SAS疾病啓発イベントの開催は11月29日でした。

長岡氏:啓発イベントは働き盛りの40代~60代を対象に、渋谷サクラステージで行われました。お笑い芸人のサバンナの高橋茂雄さん、八木真澄さんのお二人、女優の髙橋ひかるさん、ゆみのクリニック渋谷桜丘の土肥智貴先生、ゆみのハートクリニックの本間美穂先生によるトークライブをはじめ、その場でSASの簡易検査体験やクイズイベントも行いました。

今回登壇いただいたサバンナの高橋さんは、実は以前テレビ番組の収録でSASと診断されたことがあり、現在CPAP(シーパップ)療法という就寝時にマスクを通じて一定の空気圧で気道に空気を送り込み、気道が閉塞するのを防ぐ装置を使った治療に取り組まれています。また、相方の八木さんにもイベントの前に一晩でできるSASの検査を受けていただいたところ、1時間あたり14回の無呼吸が確認されたことで、その場でSASと診断されるといった非常にライブ感のある状況で進められました。

イベントの模様

――SAS疾病啓発イベントの詳しい内容は、読売新聞オンラインに開催レポートとして掲載されました。

長岡氏:今回のイベントは、多くのテレビ、ネットニュースでも取り上げられましたが、改めて読売新聞オンラインにタイアップ記事として、啓発イベントの詳細な開催レポートをまとめていただきました。新聞社のメディアを活用することで、より多くの人に正しい情報を届けたかったからです。

タイアップページではイベントの模様を中心に取り上げ、「SASだと疑われる人の特徴」や「SASの治療費」など深堀した内容については弊社のオウンドメディア「無呼吸ラボ」で見ていただく導線を設計しました。「無呼吸ラボ」ではSASやいびきの基本情報を紹介しているだけでなく、SASの診療を行う病院も検索できるようになっています。今回のイベントやタイアップページをきっかけに受診までの道筋を立てたいという思いから「無呼吸ラボ」にアクセスしてほしいと考えました。

疾患啓発は、疾患名や症状などの正しい情報を生活者に伝え、医療機関への受診を促すことで、疾病の早期発見・早期治療につなげることを目的としています。15年前に立ち上げたこの「無呼吸ラボ」へのアクセスを増やすことが、今後のSAS疾病啓発活動の目標の一つになると思っています。

長岡 勝 氏

――今後の展開をどうお考えでしょうか。

長岡氏:2024年にLINEの公式アカウントを開設し、今後はSNSも含めSAS疾患啓発を進めていきたいと考えています。また、SAS疾患啓発イベントも、東京だけでなく、今後もいくつかの都市で開催する予定です。ただ、SAS疾患啓発はすぐに受診者数の増加に結びつくものではなく、長期的な認知向上、受診促進の努力が重要です。疾病啓発という正しい情報が求められる活動だからこそ、新聞と新聞社の提供するメディアの役割は大きいと思います。

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