ojo interview

2009.6・7/vol.12-No.3・4

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大垣 友紀惠氏

アサツー ディ・ケイ アートディレクター 大垣 友紀惠氏

 「君の夢を、ジャンボにしたい。」─92年12月20日の読売新聞に掲載されたANAの新機体デザイン募集広告から生まれた「マリンジャンボ」。自然が大好きな小学6年生の少女の夢を描いた空飛ぶクジラは、バブル景気がはじけたばかりの日本に明るい話題を振りまいた。
 マリンジャンボの感動体験記で「全国小・中学校作文コンクール」の最高賞を受賞し、中学1年生で絵本「空とぶクジラ」を出版。千葉県少年少女オーケストラでは佐治薫子氏の指導のもと、首席フルート奏者として活躍した。故・石丸寛氏の指揮で、ビゼーの「アルルの女」のソロを演奏したことも大切な思い出だ。
 「亡くなる直前まで情熱的だった石丸先生の生き方と包容力にはとても感銘を受けました。そういう生き方をすることが目標になりましたね」
 音楽ではなく、デザインの道を選んだのは、「やっぱりマリンジャンボの経験が大きくて、デザインの力で人を喜ばせたり感動させたり楽しませたりしたいと思った」からだ。理系科目が得意で、千葉大学工学部へ進学し、デザインが人にどういう印象を与え、認識されるかを体系的に学んだ。入社5年目ながら、発想のユニークさと緻密な計算が両立する強みを生かし、大胆な色使いで温かみのあるアートディレクションを手掛けている。
 「デザインを楽しんだり好きになって、結果としてそのモノを好きになったり、かかわりたくなるような広告が好きですね。ちょっとでも人が楽しんでくれたら、私も幸せな気持ちになれるんです」
 「笑ってばかりで食事に時間がかかる家族」の中で育ってきた。現在はJAグループの「みんなのよい食プロジェクト」にかかわり、シンボルキャラクター「笑味ちゃん」を食≠フ文字から発想した。
 「同居の祖母にも気に入ってもらえて嬉しかったですね。アイデアをカタチにするのが一番好きで、こだわるほど良くなるし、良いものができるまで情熱的に作りたいと思っています。なかなか終わらなくなっちゃうんですけど(笑)」

文/横尾一弘  写真/清水徹

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