ojo interview 2006.1・2/vol.8-No.10・11

古賀 義章氏
古賀 義章氏

 「日々起こる世界中のニュースを、現地のメディアはどう報じているのか」「世界はいまの日本をどう見て、どう伝えているのか」
 昨年11月に講談社から創刊された「COURRiER Japon(クーリエ・ジャポン)」は、この2つの視点を軸に生まれた、まったく新しい国際ニュース誌だ。
 フランスの「クーリエ・アンテルナショナル」誌と提携し、1000を超える世界中のメディアから記事をピックアップし、翻訳、編集するスタイルは、30代から40代の男女に受け入れられ、創刊されるとたちまち20万部を売り切った。「ワインから国際政治まで」をキーワードに、この雑誌の指揮を任されているのが古賀義章氏である。
 1989年、講談社入社。「週刊現代」「FRIDAY」編集部に在籍し、上九一色村や雲仙普賢岳など、常に事件・災害現場の最前線を飛び回った。
 「まったくファッションも化粧品もわからないし(笑)。華やかな女性誌とは縁が無かったですね」
 大きな転機となったのが、2001年に発生した9・11米国同時多発テロだ。当時、研修留学先のフランスでむさぼるように読んだメディアの1冊が、クーリエ・アンテルナショナルだった。
 「単に記事を寄せ集めただけかなと思ったのですが、9・11特集を見たらアジア、アラブ、イスラエルの視点などが盛り込まれていて、1冊で色々な9・11の見方が読めて非常に面白かった。こういう雑誌は日本に無かったから、日本で出せば話題になるかもしれないとその時思ったんです」
 帰国後、社内公募の新雑誌企画賞に提案し、創刊が決定。04年12月に編集長に就任した。最近ではコメンテーターとしてテレビに出演することも。
 「テレビ用にスーツを買ったりするんですが、当然、自腹なんですよ。全然もう赤字というか(笑)。妻から『あなた、前より激しい仕事して給料は変わらないの?』とよく愚痴られます」

文/佐藤勝弘  写真/清水 徹

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