特集 2004.12/vol.7-No.9

変化に対応するメディアの使い方
 
新聞から他メディアへ、他メディアから新聞へ

 多メディア化が進む中、メディアミックスの効果を測るために本当に必要とされるデータは何か。日本新聞協会は、昨年10月に「2003年全国メディア接触・評価調査」を実施。人々は1つのメディアだけで情報収集を完結することは少なく、複数のメディアから情報を得て、かつ相互確認を行っているとの仮定で、新聞を中心に位置づけた分析を行った。
 まず、表1を見ると「新聞以外のメディアで知ったニュースを新聞で確認することがある」人の中で「テレビで知ったニュースを新聞で確認する」人の割合が特に高く全体で93.0%、年代別に見ても各年代とも90%前後の高い数値となった。また、表2を見ると「新聞で知ったニュースを新聞以外のメディアで確認することがある」人の中で「新聞で知ったニュースをテレビで確認することがある」のは全体の77.5%で、新聞とテレビの緊密な補完関係が見られる。
 一方、「新聞で知ったニュースをインターネットで確認することがある」人は、40歳代以下の各年代でそれぞれ3割台から4割台に達しており、若年層を中心に、新聞がインターネットへのポータルとしての役割を果たしていることがうかがえる。
 今後は、こうした日常的なメディアの使い分けに関するデータのほかに、個々のキャンペーンの広告効果事例を蓄積していくことがより重要になっていくと思われる。

● 表1 新聞と他メディア間のニュース確認経路<他メディア→新聞>(複数回答、単位:%)
    テレビ → 新聞 インターネット → 新聞 ラジオ → 新聞 雑誌 → 新聞
全体 (n=2,063) 93.0 11.2 22.7 7.5
15〜19歳 (n=80) 93.8 15.0 8.8 10.0
20歳代 (n=258) 90.7 20.5 15.1 7.4
30歳代 (n=379) 89.4 14.5 20.1 7.7
40歳代 (n=381) 93.2 12.6 23.6 7.1
50歳代 (n=473) 93.7 8.0 30.2 8.5
60歳代 (n=492) 95.9 5.1 23.2 6.5
新聞閲読者の中で、新聞以外のメディアで知ったニュースを新聞で確認することがある(「よくある」+「たまにある」)人に対する割合

● 表2 新聞と他メディア間のニュース確認経路<新聞→他メディア>(複数回答、単位:%)
    新聞 →テレビ 新聞 → インターネット 新聞 → ラジオ 新聞 → 雑誌
全体 (n=2,016) 77.5 28.0 6.6 10.6
15〜19歳 (n=107) 75.7 40.2 1.9 9.3
20歳代 (n=330) 68.8 46.4 3.9 9.7
30歳代 (n=404) 68.6 36.4 3.7 11.9
40歳代 (n=377) 74.0 34.0 4.8 10.6
50歳代 (n=395) 83.5 17.7 11.1 11.1
60歳代 (n=403) 91.3 6.0 10.4 9.7
新聞閲読者の中で、新聞で知ったニュースを新聞以外のメディアで確認することがある(「よくある」+「たまにある」)人に対する割合

「2003年全国メディア接触・評価調査」
調査地域:全国 / 調査対象:15歳以上69歳以下の男女個人 / 標本抽出:住民基本台帳からの層化2段無作為抽出 / 調査方法:訪問留め置き法 / サンプル数:6,000 / 有効回収数(率):3,873(64.6%)/ 調査期間:2003年10月4日(土)〜26日(日)/ 調査主体:(社)日本新聞協会 広告委員会 / 実査・レターヘッド:(社)中央調査社





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