adv.yomiuriトップページへ

広告事例プレミアムトップ  > Pick up 定型調査  > 「サイクルベースあさひ」の通勤スタイル新提案 東西の読者はどう見たか

Pick up 定型調査

(Fri Nov 25 12:45:00 JST 2011)

「サイクルベースあさひ」の通勤スタイル新提案 東西の読者はどう見たか
サイクルベースあさひ

最近、高まりつつある自転車人気。環境や健康を考慮した、自転車通勤のサラリーマンが増えているのに加え、首都圏では今年3月の東日本大震災時の交通マヒの経験が、ブームに拍車をかけていると言われています。そんな中、10月7日朝刊で「サイクルベースあさひ」が通勤にもデイユースにも適した新商品の広告を、全国で掲載しました。各地の読者は、話題の商品をどのように見たのでしょうか。本広告についてJ-MONITOR定型調査を実施した首都圏・近畿圏の結果を比較しながら見ていきましょう。

サイクルベースあさひ

10月7日 朝刊

ポイントを絞ったクリエイティブで、鮮やかに訴求

  広告接触率(「確かに見た」+「見たような気がする」)は首都圏が79.5%、近畿圏が81.8%と、2地区とも高いスコアとなりました(図1)。自由回答を見ると、「形状や商品の色がわかりやすい」(首都圏・男性29歳以下)、「自転車の外観とパーツ部分を大きく表示して、長所をわかりやすく表現している」(首都圏・男性40代)と明解なスペック表記が支持されたほか、「自転車で通勤する清々しさが出ている」(首都圏・女性50代)、「ビジネスマンにも合う、スポーティーな自転車が興味深い」(近畿圏・女性50代)など、男性の通勤シーンを強く意識したビジュアルが読者の関心を引き、好スコアにつながったと言えるでしょう。

図1 広告接触状況

元々「あさひ」を知っている近畿圏、初めて知った人の多い首都圏

  調査前企業認知者(「事業内容まで知っている」+「名前は聞いたことがある」)は、首都圏(56.1%)に比べて近畿圏(71.2%)が15.1ポイント上回る結果となりました(図2)。「サイクルベースあさひ」を店舗運営する株式会社あさひは、元々大阪を地盤とした企業であり、近畿圏ではすでに知っている人が多くなっています。「サイクルベースあさひでこれまで様々な自転車を購入している」「あさひの広告は、折込チラシでよく見ます」(ともに近畿圏・男性40代)など、それを裏付ける自由回答も見られました。
  一方、首都圏では「この広告を見て初めて知った」が42.5%に上りました。首都圏で急速に店舗展開している中での広告掲載が、新規顧客層の拡大へ一役買ったことがデータにも表れました。

図2 調査前企業(ブランド)認知者

震災後のマインドに響いた首都圏

  次に「広告商品の購入・検討」の項目を見ていきましょう。購入意向者の合計スコア(「すでに購入・利用したことがある」+「購入・利用の候補にしてもよいと思う」)では、2地区ともに平均スコアを20ポイント以上上回る高い結果となりました(表1)。広告興味度でも首都圏(平均+19.1ポイント)・近畿圏(平均+16.7ポイント)ともに高いスコアです。
  ただし読者が興味や購入意向を持った状況は、エリアによって若干異なります。まず近畿圏では先述のように認知率が高い、つまり「知っている企業」であることが契機になったと考えられ、そのことが「あさひはパンク時によく利用している。店の方の親切な対応にいつも感謝している」(近畿圏・男性60代)などの自由回答にも表れています。

表1 広告商品の購入・検討

  対して首都圏では、読者マインドにうまく訴えかけたことが功を奏しています。広告の印象についての設問では、「タイミングがよい」の項目で首都圏が近畿圏のスコアを大きく上回り、12.3ポイント差となりました(図3)。「震災後、注目を浴びている商品だけに興味を持った」(首都圏・男性29歳以下)、「エネルギー問題が叫ばれる中、自転車の利用はもっと促進するべきだと思う」(首都圏・男性40代)などの意見が寄せられたように、震災時の交通マヒや電力不足の記憶も新しい首都圏読者の心をつかみ、自転車が有効な移動手段として再認識されたようです。
  「これからは自転車の時代だと感じた」(首都圏・男性50代)というように、今後ますます需要が高まっていくであろう自転車。それをうまくアピールして、東西読者それぞれの心にそれぞれの理由で響いた好事例となりました。

図3 広告の印象

(田神)