読売マーケティング賞は、読売新聞社の有する新聞本紙や読売新聞オンラインなどの広告媒体、イベントなどを効果的に活用し、顕著な成果を上げた企業・団体による優れたマーケティング活動を顕彰する賞として、2019年に創設いたしました。
第5回のグランプリにはキヤノンが輝きました。総合展示会「Canon EXPO 2023」に合わせて2つのシリーズ広告を計12回掲載し3万人を超える来場者を集めました。
準グランプリは、『名探偵コナン』の全巻を一年かけて読み進めようという「CONAN READING CLUB」の訴求を目的に読売新聞、読売KODOMO新聞、PR号外等で展開した小学館と、読売新聞と4エリアの日本テレビ系列局、BS日本の連動で日本の畜産業を応援するキャンペーンを展開した地方競馬全国協会が受賞しました。
また今回から、インターナショナルモード誌『marie claire』を活用した優れたマーケティング活動を顕彰する「marie claire賞」を新たに創設し、パテック フィリップ ジャパンが受賞しました。同社の展覧会イベントを読売新聞や『marie claire』、『marie claire digital』でのタイアップ広告等で紹介し、幅広い層に向けて訴求しました。
読売新聞社は「YOMIURI BRABD STUDIO」や「YxS AD Platform」など多くのリソースを組み合わせた統合型マーケティングのご提案で、これからも皆さまのマーケティング活動のお力になれるように努めて参ります。
何卒、今後ともご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
読売新聞社
8年ぶりに開催した一社単独の大規模展示会「Canon EXPO 2023」で変革を続ける同社の姿を発信。開幕1ヵ月前から各事業の担当役員などが登場し同社の成長力を伝える15段のシリーズ広告「キヤノンの挑戦」(全7回)を、開幕後は展示会で見ることができる技術を紹介する「キヤノンが変わる。」(全5回)を掲載しました。また会場では同社が参画する「紡ぐプロジェクト」(主催:読売新聞社)との連携施策として同時期開催の「横尾忠則展」の展示作品データを同社の大判プリンターで印刷して展示し印刷技術の高さもアピール。前回を上回る3万人以上の来場者を集めました。
ポイント
●新聞広告の集中掲載で開催に向けての機運を醸成
●展示会場での「紡ぐプロジェクト」との連動施策
受賞者コメント この度は、グランプリに選出いただき、ありがとうございます。昨年、事業ポートフォリオの転換を果たした最新のキヤノンを紹介する展示会「Canon EXPO 2023」を横浜で開催しました。この展示会と合わせて実施したオンライン展示、新聞広告を含む様々な活動を通じ、多くの方々にご注目いただけたことを大変嬉しく思います。
「キヤノンの挑戦」
2023年9月19日他 全7回
「キヤノンが変わる。」
2023年10月18日他 全5回
展示会場
基調講演
「紡ぐプロジェクト」と連動した展示
『名探偵コナン』の原作連載30周年に合わせ「CONAN READING CLUB」を設立。毎週2巻を目安に読み進むと都度「読了証明書」がもらえる企画で、話題化を目的に朝刊15段広告を掲載すると共に、同日午前中に大阪、午後に東京で「コナン君」や「怪盗キッド」の着ぐるみがPR号外を移動しながら配布。その模様を公式SNSで発信し、ファンが次の配布場所を予想して盛り上がりました。翌日付の読売KODOMO新聞でも原作の印象的な事件をクイズ形式で紹介する4ページ広告を掲載。幅広い層に連載30周年を認知させることに成功しました。
ポイント
●新聞広告を起点に、キャラクターの着ぐるみの活用などSNSでの拡散を狙った展開
●連載30周年をフックに幅広い層の新規読者を獲得
2024年1月10日
2024年1月10日PR号外 大阪・東京で配布
2024年1月11日 読売KODOMO新聞
メインコピー「フレ!フレ!日本の畜産」の下、「新聞広告×地方局×BS局」が連動し、北海道、福島、鳥取・島根、鹿児島の4エリアの畜産に取り組む農業高校生と、奮闘する畜産農家の現場を紹介するコンテンツを新聞と動画の混合取材チームで制作。畜産業に携わる「人」に焦点を当て、新聞広告では畜産の現状と課題を分かりやすくまとめ、4つの日本テレビ系列局制作の動画では背景やサイドストーリーを収録しました。さらにその動画を再構成しBS日テレで特別番組を放送するなど厚みのある展開で、日本の酪農の現状への理解促進を図りました。
ポイント
●「新聞」「WEB動画」「テレビ」の媒体特性に合わせた重層的な展開
●「読売新聞×日本テレビ系列局×BS日テレ」の他紙とは一線を画するグループ力
2023年12月26日他 全4回
日本テレビ系列局(動画制作チーム)
広告主 キャンペーンサイト
BS日テレ
(PP Japan株式会社)
世界を巡回する展覧会「パテック フィリップ・ウォッチアート・グランド・エキシビション」の東京開催に先立ち、開幕半年前の2023年1月3日付読売新聞朝刊でエキシビション開催と商品広告の15段広告2本を掲載し告知を開始。以後半年にわたり読売新聞東京本社版の朝刊5段広告、夕刊3段広告を複数回掲載すると共に、インターナショナルモード誌『marie claire』5月25日号にタイアップ広告を掲載。さらに『marie claire』制作の記事広告を読売新聞に複数回掲載し、『marie claire digital』へ転載するなど、展覧会の魅力を様々な面からアピールしました。
ポイント
●『marie claire』制作のコンテンツを新聞・WEBでも展開
●開幕に向けて各媒体での掲載頻度を高め、会期中も展覧会の模様を発信し機運を醸成
15段広告 表
15段広告 裏
記事広告(『marie claire』制作)
『marie claire』 (タイアップ記事)
『marie claire digital』
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- 加治 慶光(選考委員長)
- シナモンAI会長兼CSDO/日立製作所
Lumada Innovation Hub Senior Principal
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- 八塩 圭子
- 東洋学園大学教授/
フリーアナウンサー
社員とその家族も意識したキヤノン、コナンのファンへ発信した小学館、地域に根ざした畜産応援企画、いずれも、メッセージの受け手は、「買い手」だけではない。「顧客や社会と共に価値を創造し、浸透させる」というマーケティングの新定義(マーケティング協会定義より抜粋)通りの、共創を意識した広告企画となっている。『marie claire』のグローバルブランドなどとの共創もまた、今後一層の発展が期待される。 -
- 安部 順一
- 読売新聞東京本社専務取締役ビジネス担当・イノベーション本部担当
我が国を代表する大企業の変革宣言、コンテンツ、地域創生、グローバル企業の統合ブランディングと多様で魅力的なテーマの活動群に日本の勢いを感じ、来年への期待が高まる。また、賞の社会的役割の拡張を願った「marie claire賞」の設置を特記したい。