読売広告大賞

選考委員から

受賞作品

第39回受賞作品(2022年度)

グランプリ

ルイ・ヴィトン ジャパン株式会社
作品画像
作品画像

2022年11月29日/全国版/朝刊/15段×2

制作者賞
  • 制作:Louis Vuitton Malletier
    In collaboration with Yayoi Kusama
  • P:Oliver Hadlee Pearch
  • CD:Ferdinando Verderi
  • S:Carine Roitfeld
作品画像
作品画像

2023年1月4日/全国版/朝刊/15段×2

制作者賞
  • 制作: Louis Vuitton Malletier
    In collaboration with Yayoi Kusama
  • P:Steven Meisel
  • CD:Ferdinando Verderi
  • M:Gisele Bündchen
  • M:Karlie Kloss
  • S:Carine Roitfeld
受賞の言葉

ルイ・ヴィトンと草間彌生氏とのコラボレーション製品のキャンペーンとして実施した今回の取り組みは、メディアや東京の街にドットやパンプキン、草間彌生氏のアバターが突如出現し、見る人々を驚かせるという趣向でした。受賞した本シリーズは、新聞朝刊の最終面とその裏面の両面をジャックした連載です。これからの広告展開においても、既存の枠にとらわれない多角的かつ大胆な手法で、皆様に楽しんで頂けたらと思います。

読者モニターからのコメント

流石はルイ・ヴィトンという感想です。一番目立つところの両面広告で内容もとても魅力的で他のブランドに対しても圧倒しています。年末にプレゼントで買いましたが又買うと思います。(男性29歳以下)

草間さんの個性が大きく表れているなと思いました。なかなか広告だけでここまでインパクトのあるものはないと思うので、この広告を見たとき、大きな衝撃を受けました。(女性30代)

普段は番組欄を使っての広告の方法に驚いた。草間彌生さんはアルファベット表記だが、シンボルマークのような水玉が多用されていて好感が持てた。(女性60代)

準グランプリ

株式会社ユニクロ
作品画像
作品画像
作品画像
作品画像
作品画像
作品画像

2022年5月6日・5月10日・6月15日/全国版/朝刊/小枠・5段・7段・15段・7段・15段

制作者賞
  • CD:井戸 真紀子[電通]
  • AD:玉置 太一[電通]
  • C:栗田 雅俊[電通]
  • C:真子 千絵美[電通]
  • D:菅原 良太[sora]
  • D:田口 美希[sora]
  • AE:前田 浩行[電通]
  • AE:三浦 良晃[電通]
  • AE:寺倉 靖明[電通]
  • AE:宮脇 くるみ[電通]
  • MP:赤松 英治[電通]
  • MP:田中 僚[電通]
  • MP:荒川 里彩[電通]
  • MP:岡村 莉紗子[電通]
受賞の言葉

「母の日」の啓発として、「あたしンち」の母を起用し、新聞広告の紙面配置を活用しながら、「母の日」に対する家族の本音や想いの部分に焦点をあてた広告表現にする事で、改めて「お母さん」の存在や関係性を考えなおすきっかけになることを狙いにしました。結果、新聞広告が入口となって、SNS上で話題化され、双方向でのコミュニケーションを得ることができました。

読者モニターからのコメント

あたしンちとのコラボが、最高に可愛らしく、思わずクスッと笑ってしまった。そして、お母さんは、時々嘘をつく、というフレーズに感動した。疲れてても「大丈夫」お菓子が一つしかなかったら「お腹いっぱい」と言う。私がいつもつき続けているお母さんの嘘を、このような形で広告にしてくれたことが、とても嬉しかった。(女性40代)

原作マンガはよく知っています。愛読していました。段々、大きくなる広告のお母さん。最後のサイズの大きさ、その迫力に、びっくりしてしまいました。私にはもう母はおらず、子供から貰うだけの母の日ですが、亡き母に何か贈りたくなるような気持になりました。インパクトがあって、楽しい広告でした。(女性60代)

あたしンちのお母さんがたくさん見られて大笑いです。母の日のプレゼントはいらないからねっていう気持ち、母親になって分かりました。お母さんの心からの気持ちを改めて文字にして読んでみると、見ていて泣きそうになりました。永久保存版にしたい広告です。(女性60代)

準グランプリ

株式会社コーセー
作品画像

2023年1月1日/全国版/朝刊/30段

制作者賞
  • 制作: コーセー宣伝部
  • CD:竹内 麻弓
  • CD/AD:米原 志穂子
  • AD:松田 澄子
  • C:塩見 美保
  • D:福本 侑子
  • P:TAKAY(大谷翔平)
  • P:宇禄(羽生結弦)
受賞の言葉

当社が掲げるグローバル(Global)、ジェンダー(Gender)、ジェネレーション(Generation)の“3G”、まさにそれを体現する世界を代表するトップアスリートであるお二人を起用し、新年に相応しい堂々とした清潔感のあるビジュアルとお二人の人生観と当社のメッセージを重ね合わせたコピーで表現しました。

読者モニターからのコメント

羽生結弦さんと大谷翔平さんの素晴らしい笑顔が印象に残りました。(男性30代)

コーセーは女性化粧品しか扱っていないと思っていたのでこんなにスベスベになるなら使ってみたいと思いました。(男性30代)

スポーツの記事に併せたスポーツ選手を起用した広告で、尚且つ男性選手を起用していて、広告の内容にぴったりで性別や年代に囚われない素晴らしい広告だと思った。新年の紙面だからこそ多くの人々の目に触れる意味のある良い取り組みだと感じた。(女性29歳以下)

豪華なメンバー二人の広告で、目を奪われた。華やかで素敵な広告だと思う。化粧品の広告が男性だけ、というのも今の感じでとても良いと思った。(女性50代)

制作者の略号
  • AD:アートディレクター
  • AE:アカウントエグゼクティブ
  • C:コピーライター
  • CD:クリエイティブディレクター
  • D:デザイナー
  • M:モデル
  • MP:メディアプランナー
  • P:フォトグラファー
  • S:スタイリング

部門賞<Taste>

最優秀賞
株式会社やおきん

作品画像

詳細を見る
優秀賞
サントリー株式会社

作品画像

詳細を見る

部門賞<Fashion>

最優秀賞
エルメスジャポン株式会社

作品画像

詳細を見る
優秀賞
バカラ パシフィック株式会社

作品画像

詳細を見る

部門賞<Health>

最優秀賞
大日本除虫菊株式会社

作品画像

詳細を見る
優秀賞
サンスターグループ

作品画像

詳細を見る

部門賞<Pleasure>

最優秀賞
日本郵便株式会社

作品画像

詳細を見る
優秀賞
三菱地所株式会社

作品画像

詳細を見る

部門賞<Entertainment>

最優秀賞
株式会社 小学館

作品画像

詳細を見る
優秀賞
株式会社 MIXI

作品画像

詳細を見る

部門賞<Technology>

最優秀賞
株式会社 オプテージ

作品画像

詳細を見る
優秀賞
一般財団法人 関西電気保安協会

作品画像

詳細を見る

部門賞<Society>

最優秀賞
伊藤忠商事株式会社

作品画像

詳細を見る
優秀賞
花王株式会社

作品画像

詳細を見る

部門賞<Asset>

最優秀賞
住友林業株式会社

作品画像

詳細を見る
優秀賞
三井住友海上火災保険株式会社

作品画像

詳細を見る

エリア賞<大阪本社>

学校法人 近畿大学

作品画像

詳細を見る

エリア賞<西部本社>

都城市

作品画像

詳細を見る

エリア賞<支社>

富山県・とやま観光推進機構

作品画像

詳細を見る

選考委員講評

谷山 雅計(座長)
谷山 雅計(座長)
クリエイティブディレクター
コピーライター

グランプリ受賞「ルイ・ヴィトン」ほどの企業であれば、たとえしばらく広告をうたなかったとしても、そのブランド価値は揺らがない。それでも毎年、「まあたらしい美」を世の中に示しつづけることが使命であるかのようにコミュニケーションを続ける姿勢に敬服する。また、その時に「新聞」という場が大いに活用されることも、いまさらながらこのメディアのもつ信頼性と王道感の証であるように感じる。「ユニクロ」母の日広告の数日かけてのメッセージも見事。タイパばかりが重視される風潮の中で、ゆっくりだからこそ伝わる「あたたかさ」を評価したい。

箭内 道彦
箭内 道彦
クリエイティブディレクター
東京藝術大学
学長特命・美術学部デザイン科教授

突出した魅力と能力を持つ「人間」自体のエネルギーを、クリエイターのアイデアのパワーが超えることができなかった、今年はそういう年でした。 それほど直接的に「人間」が必要とされる状況が「今」なのだと思います。勇気と笑顔を人は人から受け取ります。 大谷翔平と羽生結弦。日本が、東北が生んだ、世界に眩い光を渡す二つの大きな存在。 そしてグランプリ、草間彌生さんのルイ・ヴィトンには「人間」と「クリエイティブ」その両方が宿りました。

秋元 康
秋元 康
作詞家

去年は、「人物にフォーカスしたものが多い」という傾向がありました。芸能人やスポーツ選手のような有名人に限らず、知名度に関係なく、人物にフォーカスすることでより読者との距離を縮めようとしたのかもしれません。(新型コロナウィルス感染症の流行という長いトンネルを抜け、じっと、大人しくしていた人々が、ようやく動き出したことの象徴なのでしょうか?)グランプリのルイ・ヴィトンはモデルとアーティスト草間彌生、準グランプリのユニクロはイラストのお母さん、コーセーは大谷翔平と羽生結弦の登場というのも、読者との距離が近くなった気がします。

瀧本 幹也
瀧本 幹也
写真家

準グランプリの「ユニクロ」は、新聞のページをめくりながら「クスッ」と笑わせる作り方に好感を持った。イラストだけで商品は見せないけれども、作り手の意図が十分に伝わってきた。特にお母さんのキャラクターが愛らしく、3日間に渡って掲載される中で、洋服が黄色からピンク色に変わるなど「母の日」にまつわるストーリーを楽しむことができた。「Society部門」優秀賞の「花王」は、「花王新聞」として新聞の中に新聞があるというクリエイティブに引き付けられ、つい細かいところまで読みたくなるような新聞媒体の良さが感じられる作品だった。

森本 千絵
森本 千絵
コミュニケーション・アートディレクター

今年は「人間」にパワーがある広告に注目が集まりました。圧倒的な存在を広告に起用する企業の意気込みを感じます。特にルイ・ヴィトンのシリーズは草間彌生さんのアートを数多く展開し、新聞のみならず多様な媒体での展開で世の中を彩りました。その一部として新聞広告もあり、新聞ならではの強いグラフィックは当時手にした時から感動を覚えています。他にはユニクロの母の日の広告のように、新聞をめくることで物語っていく仕掛けに惹かれました。新聞の中の世界で魅せるもの、世界の中の一部として新聞で魅せるもの。新聞広告をどう位置付けるのかというところから企画を楽しめる作品にもっと出会いたいと思います。

河瀨 直美
河瀨 直美
映画作家

初めて審査員として参加させていただきました。私は映画監督として「動く画」の中で物語を描いているので、一枚の広告から読み解く物語の行方に興味がありました。もとより、広告はクライアントの意向を消費者に届けることにあり、届いたメッセージがその商品や考え方を自らの元に置いておきたいと行動に起こすものだとすれば、その道筋にワクワクしたり、ドキドキしたりする感情があり、心が動かされるものを素直に選びました。準グランプリのユニクロには、母の日に特化した広告かと思いきや、父の日にまで想いを寄せる広がりを感じてほっこりしました。小さな広告でもグランプリを獲得できる可能性を見つけたいという想いに寄り添っていた貴重な時間でもありました。

坂本 裕寿
読売新聞東京本社
取締役ビジネス局長

ページトップ