栞ちゃん 2007.9/vol.10-No.6

栞ちゃん

Vol.4  スマイルフード

昨今の手みやげブーム、ますますヒートアップしている感があります。
かく言う私も、すっかりしっかりブームにのって、
東においしい大福があれば買い求めに走り、
西におしゃれなレバーペーストがあれば、
ついでの用事をわざわざ作って出かけるという次第。手みやげ狂想曲。
(なんて、まず自分が食べたいからなんですけれど。食いしん坊の言い訳)

基本的に、手みやげ選びは難しい。
その日、その時、その相手によろこばれる手みやげをピタリと選べた時って、
なんだか無性にうれしくなります。自己満足かもしれないけれど、でもうれしい。
何に対してか分からないけど、勝った感すらあります。

たいていの人の情報源は、雑誌や書籍、ネットが主なところでしょうか。
あとは、信頼できる筋からの口コミ。

というわけで「Smile Food/マガジンハウスムック」。ずっと手元にある1冊で、
出版は2000年。手みやげブームの走りとなった1冊だと(勝手に)思っているのですが。
人気のスタイリストや料理研究家の方々が、おいしいと思うあれこれや、
お気に入りの一品を紹介している、まさにそういう本です。
この中の「太陽の味のトマトジュース」、おいしかった。万惣のホットケーキも。

この本を読むといつも楽しい気持ちになるのは、
ただのおいしいもの図鑑ではないから。タイトルの通り、
その人なりのスマイル、その人なりの美意識のおすそわけ。
だから、人によってはきっと「え、こんなの?」というものもある。
それが、いいんですね。

ところで手みやげ界(?)には、贈り上手と、戴き上手と2種類いる、
と思うことがあります。よろこばせたくなるのはやっぱり、後者の方でしょうか。

「1年に1度、N.Y.の友人が帰国するたびに手みやげにくれる
とびきりおいしいクッキーが、実はすぐそばのデパートで売られているとわかっても、
その人が1年に1度持ってきてくれるおいしいクッキーであり続けてくれるほうが
しあわせだから買わない」と、本著の中で岡本仁さんは語っています。

これ、手みやげ関係の真骨頂なのかもしれません。
こんな手みやげ、あげてみたいな。
もちろん、戴くのも大好きでございます。

国井美果(文)
ライトパブリシテイ コピーライター
本誌デザイン
帆足英里子(デザイン・写真)

ライトパブリシテイ アートディレクター


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