今年は企業広告を展開する3年計画の2年目です。新聞での企業広告はステークホルダーとのコミュニケーションの一環と位置づけています。
6月27日の読売新聞朝刊に掲載したものは、今年度シリーズの第一弾でした。言葉で説明というよりも事実を見せていき、そこから理解、共感をしてもらえたらと考えています。「サステナブル」という言葉については、まだその大切さを知らない人も多いでしょう。でも、そういう方に言葉の意味をわかっていただき、「サステナブル」な考え方を理解してもらうことが弊社の企業価値をわかっていただくことにつながると思っています。
広告表現は、わざとわかりにくくしているわけではありませんが、存在感のあるキャラクターやキャッチコピーで「これはなんだろう?」と疑問に思ってもらい、ボディーコピーに引き込んでから「なるほどね」とわかってもらうようにという形式にしています。アド・ボイスの調査結果からも「疑問に思ってもらう」ことは成功したと思います。注目率や印象度が高く、そのあたりはインパクトのある広告作りをしていたので、期待通りでしたね。
元禄4年に創業した弊社は、「公正、信用を重視」する住友精神に根ざし、山に木を植えるところからはじめて、植えて育てて伐採して、それを建材に加工して、住宅に役立てて、また植えてという、総合住生活関連事業をグローバルに展開する会社です。住宅に建材を供給するだけでなく、そのまま家を建てて、またリフォームや庭の緑化等までやっている会社はたぶん世界でもほかにはないでしょう。
住友林業のそういう一連のビジネスモデルが実は環境に貢献している、木という再生可能な天然資源を使って循環型の社会を作っているのだということは意外とわかってもらえていません。それがこの企業広告を始める出発点でした。
まずは事実を知ってもらうことが大事です。もともと弊社の事業領域も「サステナブル」という考え方もひとことでは説明が難しいので、単発の広告ではなく、全社を挙げて継続的に伝えていこうという覚悟をしています。末永く広告を見守っていただきたいですね。 |