第42回受賞作品(2025年度)
■グランプリ
- ロート製薬株式会社
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制作者賞
CD :廣瀬 泰三 [電通] PL :廣瀬 泰三・茗荷 恭平 [電通] C :廣瀬 泰三 [電通] AD :茗荷 恭平 [電通] D :烏野 亮一・苅田 哲平 [電通クリエイティブピクチャーズ] BP :鷲尾 尚哉 [電通] 読者モニターからのコメント10月10日は目の愛護デーでもあり、新聞の文字が74年前と比べ、こんなに大きくなったのかと改めて気づきました。この事を踏まえアイケアの大切さも訴えるというユニークさに脱帽しました。(男性60代)
非常にインパクトのある、興味深い広告でした。文字の大きさが大きくなっていることは知らず、こうして新聞広告で表現していただけることで自分の生活も考えさせられる、インパクトのある広告でした。(男性29歳以下)
最高に好き!すみからすみまで読んでクスッと笑って、もう一回読んで切りとりたくなった。いやあ、デザイナーさんに拍手を贈ります。(女性60代)
■準グランプリ
- セコム株式会社
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2025年6月7日/全国版/朝刊/全15段+センター二連版+全15段
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制作者賞
先頭ページ・最終ページ CD/AD :髙橋 千晶 [クリエイティブコミュニケイションズ株式会社レマン] CD :遠藤 航介 [クリエイティブコミュニケイションズ株式会社レマン] CD :鴇田 貴俊 [クリエイティブコミュニケイションズ株式会社レマン] Cd :佐々木 亮仁 [クリエイティブコミュニケイションズ株式会社レマン] AD :松本 孝宏 [クリエイティブコミュニケイションズ株式会社レマン] 中面 ECD :岡本 昌大 [電通] CD :庄子 秀 [電通] C :村山 覚 [電通] AD :立石 義博 [電通] 読者モニターからのコメント単純に企業の宣伝ではなく、長年お世話になっていた長嶋茂雄さんという方への追悼・感謝を新聞4面全てを使って表しているというのがとても好感を持て、見つけた瞬間に新聞から抜き出してとっておこうと思いました。(男性40代)
6月3日に亡くなられた長嶋茂雄さんが、長年広告に出演されていたセコムの広告。「セコムしてますか」という言葉は、セコムという会社や商品をより身近なものにしてくれたと思う。現役時代の長嶋さん、お若く、お元気なころの長嶋さんの写真は、見ていて、とてもうれしくなる。長嶋さんとセコムの関係が、本当に深かったのだなぁと感じさせる、まさしく「追悼」という言葉がぴったりの、長嶋さんを想うセコムの思いが詰まった広告だと思う。とてもよいと思った。(男性50代)
日本国民が共感できる広告だった。長嶋茂雄さんのお人柄や思い出がそれぞれ個人の中で思い出されるよい内容だったと思う。(女性50代)
■準グランプリ
- 株式会社ポプラ社
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制作者賞
絵本作家/CD/C :山﨑 博司 [博報堂] CD :加藤 晋吾 [博報堂] AD :清水 恵介 [TBWA HAKUHODO] PR :根本 峻佑 [博報堂] 絵本作家/I :柴田 ケイコ [©Shibata Keiko illustration] AE :加藤 俊太郎 [博報堂] AE :石井 健太 [博報堂] AE :岩澤 美紀 [博報堂] 読者モニターからのコメント車中置き去りといった痛ましい事故を防ぐためには、一つだけではなく様々な方法を様々な機会で共有することだと思う。これもひとつの方法として素晴らしい試みだと思う。多くの子どもに知ってほしい。(男性50代)
こういう働きがあることを知られてよかった。こども自身ができることがあるというのは素晴らしいと思った。(女性30代)
社会問題になっているので、良い取り組みだと思います。クラクションと豚の鳴き声をかけているところが面白く、イラストも可愛いと思います。(女性50代)
- AD: アートディレクター
- AE: アカウントエグゼクティブ
- BP: ビジネスプロデューサー
- C: コピーライター
- CD: クリエイティブディレクター
- Cd: コピーディレクター
- D: デザイナー
- ECD: エグゼクティブクリエイティブディレクター
- I: イラストレーター
- PL: プランナー
- PR: PR
選考委員講評
東京藝術大学
学長特命・美術学部デザイン科教授
新聞広告にしか出来ないこと。新聞広告が為すべきこと。今を生きる人々の今日と明日を輝かせながらその使命を果たすこと。そういう広告が選ばれた今年の審査でした。視力を情報でなく体験にしたロート製薬の未来新聞。注意喚起ではなく命を救う行動をデザインした「#たすけてブーブー」プロジェクト、賛同した自動車メーカー10社。長嶋茂雄終身名誉監督追悼広告「あなたこそ、永久に不滅です。」これはまさに読売新聞だからこその広告でした。セレクトされたフルスイングの長嶋さんの写真もとても素晴らしかった。新聞広告は、人々の心の置き場所でもあるのだと実感しました。
今年は清々しく明快で新しさのある作品が選ばれました。ロート製薬は、目のケアを通じて人間に寄り添って未来に進む企業姿勢を示しました。ポプラ社は、絵本と自動車メーカーというこれまでにない組み合わせで、子どもの命を守るプロジェクトをきっちり伝えました。新聞広告が情報の待ち合わせ場所として機能しています。また、現在は人が目で見て情報を得る際、情報源は新聞だけではなく、スマートフォンなどさまざまな形に進化しています。受賞作品を通じて、手のひらで見るスマートフォンに対し、新聞は大きく広げる動作とともに、人間の心を開いていくのではないかという気づきもありました。
今回の応募作品は、視覚的に引き込み、読ませるという新聞広告の特性をうまく使ったものが多かったような気がします。グランプリに輝いたロート製薬の大きな活字も、準グランプリとなったセコムの長嶋茂雄さんの写真も、ポプラ社のブタがクラクションを鳴らす絵も、視覚的にはっとさせられ、引き込まれるようにコピーを読みました。今年の審査は、例年以上にいろいろな意見が出て興味深いものでした。僕はユニクロの広告が好きでした。視覚だけでなく読み応えのある作品も多く、広告も、新聞の記事の一つなんだと改めて認識しました。
グランプリのロート製薬は、70年前と現在の記事や商品の写真が自然と目がいく順番に配置されたデザインに引きつけられました。目にした瞬間、ぐっと入り込んできました。ユニクロは、「母の日」と「父の日」に合わせて掲載された2作品で構成し、新聞を上手に使って読者に家族のストーリーを想起させます。強烈な存在感を持つ人間味あふれる親子に心が温かくなります。写真の使い方では、明治ホールディングスがとても新鮮に感じました。牛乳の広告では、牛乳をほうふつとさせる白色がよく使われる印象がありますが、大地に立つ牛の写真は、メッセージとともに往年の名広告のような風格がありました。
ロート製薬は、年代の違いで人と文字の関係性の変化を明確に表現して、上手だなと思いました。命のとらえ方において全世界、人類が迷いの中にあって、これからも人が生きていくことへのサポートをし続ける企業理念を表現したメッセージを期待しています。ポプラ社は、各自動車メーカーのロゴを掲載し、社会全体で子どもの自動車内の置き去り事故をなくすという意志が見えて感動しました。JR西日本は、大阪・関西万博が閉幕した翌日、朝一番の車掌さんの姿と「ありがとう」「いってらっしゃい」というメッセージを届けました。鉄道にとっては、154年目の出発の朝。万博ロスになっていた我々に向けて、続いていく未来を想起させるものでした。


























コピーライター
グランプリのロート製薬はほぼ満場一致。審査員が高齢だからというわけでなく、全世代がスマホで目の疲れを感じている時代性にどんぴしゃりなうえ、新聞広告だからこの訴求という媒体の活かし方も見事なことが結果につながったと感じる。準グランプリのポプラ社も高く評価したい。自動車メーカーと出版社が手を組んで「こどもの車中置き去り事故」問題を解決しようという試みは、広告だけでなく全体の施策として賞賛されるべきだろう。ただ、こうした社会的な活動の真ん中に新聞広告があることこそ、メディア本来の存在価値を示してくれる素晴らしい例と感じた。