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産業技術への応用が期待されるサイバスロン

〈2016年CYBATHLONリポート〉

10月8日(土)にスイス・チューリヒ空港に程近い街クローテンにある「スイスアリーナ」で、「CYBATHLON」(主催:スイス連邦工科大学、協賛:読売新聞社など)が開催された。本社広告局員による視察リポートをお届けする。

サイバスロンは、障がい者がロボット工学など最先端の技術を応用した補助器具を使い、様々な競技に挑む国際大会で、スイス連邦工科大学チューリヒ(ETH Zurich)のロバート・ライナー教授が考案した。障がい者たちが生活をより自然に、無理なく快適に送るための技術を、競技を通して進展させていくことを目的としている。

大会には世界各国から約60チームがエントリーし、日本からも3チームが出場。競技は6部門にわかれ、それぞれ制限時間内にクリアした課題の数と、ゴールまでにかかった時間を競い合った。

参加者の中には重度の障がいを持つ選手も多く、普段寝たきりの生活を送る選手が電動スーツを装着し、競技に臨む姿は感動を呼び、一瞬でも早くゴールするためにコースを攻める姿勢はアスリートそのものであった。

開催当日チケットは完売、世界各国から観客が集まり、会場は熱気に包まれた。

サイバスロンに寄せられる期待

サイバスロンはまだ一般的にはあまり知られていない。読売新聞の読者調査では「名前だけ聞いたことがある」人を含めても、認知率はわずか2割弱にすぎない。

しかし、サイバスロンには単なる競技大会にとどまらない可能性があり、様々な期待が寄せられている。

その期待とは、健常者と障がい者の差を縮小することで、共生社会の実現というソフト面での貢献と、AI(人工知能)、センサー、モーター、素材、制御機能など、多岐にわたる最先端技術の開発加速化というハード面での貢献の両面がある。

各方面への応用が可能

この技術は、超高齢化社会を迎える日本にとって、障がい者だけではなく、高齢者や介護者にも生かすことができる。また農作業支援や工場での作業支援、危険区域での遠隔操作など、幅広い分野での活用可能性があるため、日本の産業界にとっても非常に重要な意味を持つ。

サイバスロンを機に技術開発を加速化させ商品化へと急速に向かう世界の産業潮流に、遅れるわけにはいかない状況にある。

現在、サイバスロン第2回大会を2020年に日本で開催する構想が進行中だ。サイバスロンの認知や理解を高めながら、日本招致が成功した際には、今大会以上に深く関わっていきたいと思う。

(営業推進室次長 本村 讓)

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