日本マクドナルドが東京ドームの読売巨人軍主催試合を舞台に展開した「ビッグな夢を見よう。」プロジェクトは、野球の試合結果(ホームラン)が翌朝に掲載される広告、店頭のキャンペーンに連動するなど、かつてない展開が注目を集めました。本プロジェクトを成功に導いたベンチワークを、コーポレートリレーション本部コミュニケーション部統括マネージャーの萩原和之氏にお聞きしました。

プロ野球全体への支援
マクドナルドは、今まで国内外でさまざまなスポーツの支援を行ってきました。今回のプロジェクトでは、ナンバーワンチーム・巨人、オーナー企業・読売グループさんとコラボレーションすることで、野球界全体を支援していく、という考えで企画を進めました。
その象徴が双方からホームランが出たら成立する「ビッグマックツインアーチ」キャンペーンです。実際、ビッグマックの無料引き換えはもちろん、ツインアーチ成立翌日に特別価格でご提供したメニュー「ホームランセット」も関東だけでなく日本全国各地でご好評をいただきました。
初めての試みへの挑戦
通常、マクドナルドのキャンペーンは3週間ないし4週間のクールで行われます。今回のプロジェクトは、前日の試合結果=ホームランによってキャンペーン内容が変わるという、きわめてチャレンジングな初の試みでした。当初、社内でも「本当に可能なのか」と不安視する声もありましたが、読売新聞社さんを始めとした関係者の方々の柔軟な対応もあり、全社、全店舗あげて、ひとつひとつの課題をクリアしていくことができました。
今回の成功で、マーケティングのポテンシャルは確実に上がり、今後のキャンペーンの枠組みが広がったと感じています。
ファミリーに夢を
「エキサイトシート」キャンペーンと並行して、「バックヤードツアー」も10回行いました。その中で、子どもたちが試合前、観客でいっぱいの球場のグラウンドに降りて、通常ではできない夢のような体験をし、その姿をお父さんやお母さんに見守っていただきました。
「ファミリービジネス」を根幹とするマクドナルドならではの企画として、ぜひ続けていきたいと思っています。
読売新聞の果たした役割
新聞は伝えたいことを深く伝えられる媒体です。今回のように、伝えたい商品やサービスがたくさんあっても、また、対談のように深いテーマでも、新聞はきちんと伝えることができます。さらに、開幕日の見開き30段多色広告のインパクトの強さは、新聞ならではのものです。家庭に届いたとき、家族や子どもにも見せてみよう、職場の話題にしてみよう、という大きなきっかけになったと思います。
読売新聞の圧倒的なメディアの力、そして、グループ内の読売巨人軍という強力なコンテンツがなければ、今回のような全国的なキャンペーンは成立しなかったと思います。今後、ケータイやモバイル機器の活用も検討していきますが、その中心として新聞は欠かすことのできない存在です。
(談)
左)セ・リーグ開幕前日には、原田泳幸会長兼社長兼CEOと原辰徳監督との対談を掲載。人を育てることを重視する「ピープルビジネス」を訴求しました。
右)東京ドームをフラッグシップ商品「ビッグマック」に見立てた開幕当日の30段広告は、大きな反響をよびました。

![新聞広告賞[広告主企画部門]受賞 日本マクドナルド「ビッグな夢を見よう。」プロジェクト](images/talk_02_h4.gif)