ojo interview

2009.10・11/vol.12-No.7・8

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足立 直樹氏

レスポンスアビリティ代表取締役/サステナビリティ・プランナー 足立 直樹氏

 「生物多様性」問題に関心を抱く企業が急速に増えている中、専門的なアドバイスのできる存在として引っ張りだこの日々を送る。昨年4月に発足したJBIB(企業と生物多様性イニシアティブ)を事務局長として切り盛りし、「14社で始めたのが、1年半足らずで35社になり、情報交換や事例報告も具体的になってきました」と手応えを口にする。
 東京育ち。高校時代からバードウオッチングに魅せられ、生物研究者を志す。東大に当時、鳥類を対象にした講座がなく、大学院では植物生態学を専攻した。
 転機は、国立環境研究所職員として派遣されたマレーシアで、動植物の宝庫の熱帯雨林が、オイルパームの畑として切り開かれ、激減している現実に触れたこと。自然の保全や破壊に企業活動の影響力が大きいことを痛感し、「社会を変える力がある企業と一緒に働きたい」と決意。2002年、36歳で帰国し、コンサルタントに転身した。
 生態学の研究をベースにした専門知識に加え、海外の先進企業やNGOなどとの広範なネットワークが強み。生物多様性を重視し、旧来のやり方を変えなければ持続は厳しいと気付いた企業から、依頼が舞い込むようになった。4年前に始めたブログ「サステナ・ラボ(http://suslab.seesaa.net/)」では、持続可能な社会の実現へ向けて硬軟さまざまな情報をほぼ毎日つづっている。
 「国内でも、滋賀経済同友会の『琵琶湖いきものイニシアティブ』のように、優れた事例が出てきました。圧倒的な浸透力のあるメディアには、もっともっと伝達を期待しています」
 相談業務の一環で新聞広告の監修も。「本気で改革にチャレンジしている企業にはストーリーがあって、広告にも引き付けられます。本業とは無関係な植林などだけではアピール性が弱いですね」
 ミーティングや講演、視察などで国内外への出張も多いが、「山では野鳥、海ではダイビングしてのフィッシュウオッチングにはまっています」。どこまで行っても自然派が板に付いているようだ。

文/小野秀夫  写真/清水徹

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