CURRENT REPORT 2006.7・8/vol.9-No.4・5

セキュリティーを意識させずに安心・安全なネット環境を提供
 新聞やテレビで、個人情報流出のニュースを目にしない日はない。会社のパソコンのデータを自宅に持ち帰り、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を組み込んだパソコンで作業したところ、暴露ウイルスに感染していることに気が付かずに、重要な顧客リストやプライベートの写真をネット上にばらまいてしまう“流出事故”や、実際のサイトに似せた偽サイトや偽メールを使い、銀行の暗証番号やクレジットカード番号、個人情報をだまし取るフィッシング詐欺と呼ばれるものまで、ありとあらゆるインターネット脅威がWebの世界には蔓延している。
 この脅威から身を守る手段として有効なのは、セキュリティーソフトを利用することだ。そこで、セキュリティーソフトウエアで世界ナンバーワンのシェアを誇るシマンテックのコンシューマ営業統括本部 執行役員 統括本部長 大岩憲三氏に、インターネット脅威の現状とその対策方法について話を聞いた。


大岩憲三 氏 ――どのようにコンピューターウイルスやワームなどの攻撃を監視し、ワクチンを作っているのですか
 弊社が提供するセキュリティーソリューションは、世界180を超える国々に2万4千台のDeepSightセンサーを展開する、ほかに類のないグローバルインテリジェンスネットワークによって支えられています。さらに弊社の顧客は、世界各地にあるシマンテックのセキュリティ オペレーション センターおよびセキュリティ レスポンス ラボによっても保護されています。
 センサーが攻撃を検知するとその情報は弊社に送られ、ただちに分析を行うと同時に定義ファイル(=ワクチン)を作成します。既存ウイルスやワームの亜種の場合が多いので、定義ファイルのほとんどはコンピューターで自動的に生成しています。
 いずれにせよ、いつ、どこで発生するか分からないので、24時間、365日体制で対応しています。

――インターネット脅威も昔とはずいぶん様変わりしているようですが
 かつては、いわゆる愉快犯的なものが多かったですね。自分の技術力の高さを誇示したいというのがあると思います。
 それが、2000年を越えたあたりから多少変化してきました。単なる愉快犯ではなく、たとえば日本の官公庁のホームページが改ざんされたように、政治的な意味合いを含んだものも増えています。
 最近増えているのが、明確に個人資産を狙うものです。これはウイルスというよりも、完全に罪のある攻撃です。
 フィッシング詐欺に使われるクライムウエアは、偽装サイトに罪のないユーザーをおびき寄せ、カード情報や個人の資産にかかわる情報を奪い取ってしまいます。数あるインターネット脅威の中でも質が悪いし、怖いですよね。

――パソコンを使うことが嫌になってしまいそうですね
 そうですね。弊社のアンケート調査でも「パソコンは危険だから使わない」「怖いから使わない」という回答が、多少なりともあることは事実です。
 しかし、「危ないから使わない」というのは本末転倒なことです。パソコンは便利なツールであるし、インターネットがつながる環境は、現在では必要不可欠です。
 だからこそ、リスクを意識することなく、安心してパソコンを使える環境を提供することが、弊社の使命だと考えています。

――ウィニーで個人情報を流出させてしまうのは自業自得という見方もありますが
 ウィニー自身はあくまでもファイル交換ソフトです。ですから、ウィニー自体に問題があるのではなく、リテラシーの問題だと考えています。
 こういうソフトを使う時はこのようなリスクがあるとか、だから、それが起こらないように、それを狙ってくる攻撃からきちんと保護しておこうというのが一番重要なことであって、ウィニー自体に罪があると考えてはいけないし、そのようなリテラシーを高めることの方が重要だと思います。

――これで絶対安心というセキュリティー対策はあるのでしょうか
 セキュリティー対策で“絶対”というものはありませんが、確率を上げることはできると思いますし、また、私どもはそれができると自負しています。
 最近はネット証券で株をやったり、ネットバンキングを利用したりという目的主導で始めた方が増えていますが、彼らはあまりインターネットやパソコンに詳しくなく、セキュリティー対策についても「ほとんど知らない」という方が多いようです。
 そのような初心者の方にも、セキュリティーというものを意識せず、全方位に対して安心できる環境を提供するコンシューマー向け統合セキュリティーサービス「ノートン360」を今年度中にリリースします。このノートン360にはPCセキュリティー、バックアップ、PCメンテナンス機能が含まれており、更新ファイルも自動的にインストールされます。専門用語を理解したり、バックアップを気にしたりする必要なしに、「パソコンは安全で便利なものだ」と確信していただくことができるようになるでしょう。
取材メモ
 米シマンテック コーポレーションの日本法人として1994年9月1日に設立されて以来、日本市場のニーズや環境に適した製品の販売及びサポート、コンサルティングや教育コースなどを提供してきた。  
 1982年4月に創業した米シマンテックは、現在では40か国以上の事業所に、14,000人を超える従業員を抱える世界第4位のソフトウエアベンダーへと成長を遂げている。
 コンシューマー向けセキュリティーソリューションには、「インターネットセキュリティー」「リモートコンピューター」「システムパフォーマンス」「バックアップおよびリカバリー」をそれぞれ目的とした製品群が用意されている。今年の5月には累計販売数2億本を達成した。
 現在、同社はこの夏に公開される映画「スーパーマン リターンズ」とタイアップし、「ダブル『S』キャンペーン」を実施している。この2つの「S」とは、インターネット世界の自由と平和を守るシマンテック(Symantec)のSと、平和を守るためにあらゆる悪と闘うスーパーマン(SUPERMAN)のSを表しているという。
ノートン・インターネットセキュリティ2006 キャンペーンパッケージ
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(佐藤)
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