AD FILES 2006.5/vol.9-No.2

スポーツ文化を未来へ受けつぐ創業100年のメッセージ
ミズノ 広報宣伝部 部長 大用 和宏氏
 今年4月1日に創業100周年を迎えたミズノは、1月27日の朝刊に全30段見開きの記事体広告、創業日の朝刊に全15段広告を掲載した。次世代を担う子どもたちの心身を健全に育てるスポーツの力を伝えることが目的の企業広告だ。

力強く「スポーツを信じる。」

 「スポーツの魅力や我々のモノ作りの姿勢を、まずは親御さんたちに理解してもらい、未来を担うすべての子どもたちにスポーツという文化の持つ素晴らしさを伝えていただきたいと思いました。新聞の主な読者である親御さんも、ミズノ製のスポーツ品に触れて育った世代ですから」と語るのは、広報宣伝部部長の大用和宏氏。
 1月27日の朝刊では、同社が100周年記念事業として開催した「スポーツ・シンポジウム」と「スポーツ・クリニック」の模様を詳報した。報告記事の下の広告では、「1枚の写真にイチロー選手の道具を大切にする心と、職人の熱い思い、創業以来守り続けてきた我々のモノ作りの姿勢を重ね合わせました」というように、丹念に手入れされ、使い込まれたイチロー選手のグラブが醸し出す質感と風合いによって、スポーツ品独特の美しさを演出している。
 創業日の朝刊に掲載した全ページ広告では、1930年代の陸上スパイクの写真をクローズアップした。かつて同社の社員だった南部忠平氏が、走り幅跳びの世界新記録を樹立した事実を切り口に、現在に至るまでトップアスリートと同社の間に変わらぬ交流が続いていることを紹介。「より良いスポーツ品とスポーツの振興を通じて社会貢献する」という経営理念を強調して伝えている。
 この広告には、「モノクロだが、ミズノらしい力強さが感じられる」「100年間変わらない、ミズノのモノ作りに対する熱い思いが伝わってきた」など、ユーザーから多くの声がメールで寄せられ、社員や関係者の間でも話題になったという。
 いずれの広告も、『スポーツを信じる。』というキャッチコピーで、今後も変わらぬ同社のスポーツへの思いを表現している。この力強い言葉には、100周年を迎えるにあたっての格別の思いが込められているという。
 「我々は創業以来100年間、スポーツを信じて道具を作ったり、環境作りをさせていただいて、ユーザーの皆様をサポートしてきました。そして、これから先もこうした思いを企業活動に反映させて歩んでいきたいと思っています」と大用氏。
 「少子化の時代ですが、子どもたち一人ひとりがスポーツに親しむことによって心も体も健康に育ち、明るい未来を作っていってくれると信じています。スポーツには感動や情熱、汗、涙など、人の心を動かしたり、人をいたわる心や優しさをはぐくむ力があります。混沌とした社会だからこそ、健全な人間を形成する力を持つスポーツの価値は大きいのではないでしょうか」

文字で伝えて心に残す

 同社では、コアターゲット向けの宣伝効果を期待してスポーツ専門誌への広告を積極的に活用しており、インターネットのホームページ上でも常に新しい情報を更新している。しかし、今回は企業理念を文字として読者にじっくりと伝え、しっかり心に残すことができるメディアとして新聞を選んだという。
 「創業100周年という大きな節目を迎えるにあたって、より多くの人々にアピールするには新聞が最も有効だと判断しました。情報を受け取る側から見れば、新聞は様々な媒体の中でも信頼性が高く、安心感、安定感があります」
 また、新聞紙面全体については、「様々な媒体の中でも信頼性の高い新聞だからこそ、記事ではスポーツの持つ文化的側面や、哲学的な部分を付加価値としてうまく引き出してもらえればうれしいですね。そして、ヒトやモノなど様々な角度から切り込んでニュースとして取り上げてもらい、スポーツの魅力を世界に発信することができれば、いい世の中になると思います」と期待を寄せる一方で、「新聞の購読者層は比較的高めですので、もう少し低い年齢層も親しめるようにして、幅広い読者層をカバーできる紙面作りに取り組んでもらえればいいと思います」との要望もある。

五輪や世界陸上も支援

 同社はJOC(日本オリンピック委員会)の公式スポンサーとしても広く認知されている。1924年に開催された五輪で、初めて日本選手に対して用具・ウエアを納入して以来、五輪とのかかわりは80年以上になる。
 「近代オリンピックには『平和運動』という側面があります。戦乱が起きていても、五輪期間中は『聖なる休戦』によってスポーツで競い合うという精神で、五輪の根底に『平和な社会作り』という理念があるというものです。現在では、その理念も規模も人類最高・最大のイベントではないでしょうか」と大用氏。「このような素晴らしい五輪をサポートすることは、我々の経営理念の根幹と合致するところであり、この活動を積極的に継続していきたいと考えています」
 さらに、同社では来年8月に大阪・長居陸上競技場で開かれる第11回世界陸上選手権大阪大会(読売新聞社協賛)に向けての様々なプロモーション活動を準備中だ。
 「1991年に東京で開かれて以来、16年ぶりの日本開催となる大阪大会が成功するよう、これから全社を挙げて準備に取り組んでいく予定です」

1月27日 朝刊 4月1日 朝刊

(高倉)
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