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UPSジャパン
1990年9月、世界最大の小口貨物輸送会社であるUPSと、国内最大手のヤマト運輸がそれぞれ50%ずつ出資し、合弁会社「ヤマト・ユーピーエス」を設立。
2000年4月、「ユーピーエス・ヤマト・エクスプレス(UPS51%・ヤマト運輸49%出資)」ほか3社に分社、営業開始。
2004年3月31日、合弁契約解消。ヤマト運輸の全保有株式をUPSに売却。
2004年4月1日、UPS100%出資会社「UPSジャパン」として再スタートを切る。
“黒猫”や“飛脚”に混じり、最近、こげ茶色の配送トラックもちらほら見かけるようになった。アメリカではどこでも見かけるこの車“ブラウン・カー”を走らせているのは、世界最大の小口貨物輸送会社にしてサプライチェーン・ソリューションのリーディング・プロバイダーであるUPSだ。
UPSが取り扱う書類・貨物の量は、一日当たりざっと1360万個。35万7千人の従業員が、574機の貨物航空機と8万8千台の配送車を駆使し、ドア・ツー・ドアで配達している。
そのUPSがこの4月、それまでのヤマト運輸との合弁事業を解消し、100%出資会社「UPSジャパン」を誕生させた。同社代表取締役社長 ジェイムス・R・オーエンス氏にUPSの強さの秘密と日本での今後の展開について話を聞いた。
――米「フォーチュン」誌の調査で6年間連続「世界で最も敬愛される企業」輸送業界部門第1位に選ばれましたね
UPSは同調査の「アメリカで最も敬愛される企業」でも、21年間連続して第1位に選ばれている。これは、アメリカで20年以上も前から評価されてきたことが、世界中の人々にも理解されるようになってきたという証拠になっている。
私の記憶が正しければ、一番高く評価されたところは財務の健全性だ。ムーディーズの格付けでAaaの評価を受けているのは世界中の企業の中でもほんの一握りだが、UPSはその中の1社だ。とても安定した経営状態だと認められている。
――UPSを利用する最大のメリットは
まず、ギャランティサービスのある豊富なポートフォリオ、ITテクノロジーを駆使した数多くのソリューションを利用してもらえること。この多彩なポートフォリオは他社にはまねできないことだし、UPSの97年間の歴史で培った様々なノウハウを享受することもできる。
さらに、非常に強力なグローバルネットワークを持っていることも、お客様に便利に使っていただける他社とは違うメリットだ。UPSは約600機の航空機を所有、運航し、世界200以上の国々へサービスを提供できる。
また、知識や経験豊かな優秀な人材がそろっていることも、お客様にとってメリットとなるだろう。
――UPSジャパンが力を入れることは
3つある。1つ目は、ブランドの確立に力を入れること。UPSというのは世界最大の小口貨物輸送会社であり、サプライチェーン・ソリューションを提供している会社だが、こういう事実をグローバルな事業展開を狙う日本企業の皆さんにぜひ知っていただきたい。財務的に強いことなども、UPSのブランドとしてもっと理解して欲しい。
2つ目は、ビジネスの拡大に力を入れること。今までも非常に精力的に拡大してきたが、今年もセールスエリア・ブラウンエリアの拡大を引き続き推進していく。
3つ目は、UPSの非常に豊富なサービスや使いやすいテクノロジーソリューションを多くのお客様に紹介すること。実際にお客様に使ってもらえば、お互いにWin‐Winな関係を構築できるはずだ。
アメリカ・ニューヨーク州バファロー・ステート・カレッジ ビジネス学部卒業。UPS入社後は27年間にわたり、国際マーケティング・マネジャーやUPSオリンピック・プロジェクト・マネジャーなど様々な要職を歴任した。
日本駐在がスタートしたのは1997年のこと。以来、99年6月「ヤマト・ユーピーエス」取締役、02年3月「ユーピーエス・ヤマト・エクスプレス」代表取締役副社長、03年3月同社社長と順調に昇進を重ね、今年4月1日付でUPS日本法人代表取締役社長に就任した。
現在、東京の自宅には夫人と2人の子供と共に暮らしているという。
「今年で日本滞在7年を迎えたが、これもすべて家族のサポートのおかげ。彼女たちがいなかったら、これほど長く日本にいることは難しかったかもしれない」と、家族への感謝の念は忘れない。
日本滞在で唯一不満なことは、フリーな時間をほとんど持てないことだという。もし、時間があったら、という問いに「まず、1番目は最近ご無さたのゴルフをしたい。2番目は旅行に出掛けたい。日本国内だけでなく、アジアをもっと旅して様々な経験をしてみたい。3番目は本を読みたい。今すぐ思いつくのはこの3つかな」
(佐藤)
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