
現在の家庭の食卓をありのままに調べた1冊の本が刊行された。そこに描かれている食卓の変容ぶりは、家庭の食のあり方だけでなく、マーケティングリサーチや産業のあり方、さらには社会のあり方までを私たちに問いかける。現代社会が抱えるあらゆる問題が、そこに凝縮されているように思える。

『変わる家族 変わる食卓―真実に破壊されるマーケティング常識―』(勁草書房)という本が出版された。著者は、広告会社アサツーディ・ケイで食卓、家族、主婦などをテーマに長年、調査研究に携わっている岩村暢子氏。首都圏に在住する子供を持つ1960年以降に生まれた主婦を対象に、1998年から実施している〈食DRIVE〉という丹念な定性調査から見えてきた現代の食卓の実態をまとめた本だ。
それは、家族の食卓の激変ぶりを示すこと以上に、これまでのマーケティングが前提としてきたものの変更も迫るものだ。その内容を、著者の話を交え紹介していく。
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